おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は利尿剤の代表とも言えるラシックス錠について書こうと思います。
ラシックス錠は利尿剤の種類の中でループ利尿薬と呼ばれるものの一つになります。利尿効果が一番強力な種類でうっ血性心不全や肝硬変による腹水のような体液貯留を伴う急性期には第一選択薬になります。持続効果時間は短いです。注意すべき作用は脱水と低K血症になります。
目次
規格
- 10mg
- 20mg
- 40mg
錠剤以外に注射製剤、散剤もあります。
禁忌
- 無尿の患者(本剤の効果が期待できない)
- 肝性昏睡の患者
- 体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している患者
- デスモプレシン酢酸塩水和物を服用している患者
適応・用法・用量
- 高血圧症
- 悪性高血圧
- 心性浮腫
- 腎性・肝性浮腫
- 月経前緊張症
- 抹消血管障害による浮腫
- 尿路結石排出促進
→1日1回 40〜80mgを連日または隔日経口投与する。
年齢、症状により適宜増減するが腎機能不全の場合はさらに大量に用いることもある。
併用禁忌薬
デスモプレシン酢酸塩水和物(いずれも低ナトリウム血症が発症する恐れがあるため)
注意事項
- 利尿効果は急激に現れることがあるので脱水などに十分注意し、少量から投与を開始し徐々に増量すること
- 降圧効果による、めまい、ふらつきが現れることがあるので運転には注意する
副作用
- 難聴
- 低ナトリウム血症
- 脱水
- 光線過敏症
など多数あるので、詳しくは添付文章を参照してください。
https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/55610/attached_pdf/55610_attached.pdf
妊婦
有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ投与
子供
慎重投与
特徴
- 利尿効果に耐性が生じる。1回量を増量するよりも投与回数を増やす方が有用
- 効果持続時間は6時間、効果は1時間以内に出る
- 夜中に尿意が現れないように基本的に午前中や早い時間に服用する
感想
- 利尿剤の代表。
- 浮腫が出てきたら処方されてます。
- 用量は40〜80mgだけど10〜20mgの少量投与の人もたくさんいます。
- 世の中では痩せるとか浮腫みに効くとか言われてネットで転売されていることも・・・
- ある病院ではラシックス錠の盗難が起こったため毎日在庫数を数えているらしい(笑)
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