こんにちは😃のまりこです🌸
今日は2009年に発売された抗うつ薬のリフレックス錠の勉強をしようと思います。
リフレックス錠はノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NassA)と呼ばれ、新しい抗うつ薬になります。第五世代と呼ばれる事もあります。
今でも割と多くの人が服用しているのを見かけます。
うつ病のメカニズムはモノアミンであるセロトニン・ノルアドレナリン・ドパミンなどの活性が低下することで、抑うつ気分や興味・関心の低下、睡眠障害、食欲不振などが起こると言われています。(モノアミン仮説)
抗うつ薬は基本単剤で開始します。効果発現に2週間かかるため、2週間経つまでの症状は頓用薬で対応します。良くなっても、再発防止で4〜9ヶ月くらい服用を続けましょう。
〈作用機序〉
前シナプスα2自己受容体および、ヘテロ受容体を遮断することでノルアドレナリン・セロトニンの遊離を促進することで抗うつ作用を示します。
〈リフレックス錠の特徴〉
- 適応外で不眠症で使用されることもある。
- 強力な抗うつ作用を持つ。
- 鎮静作用が強い。
- 抗コリン作用や消化器症状など副作用が少ない。
- H1受容体遮断による眠気や体重増加が問題となる。
- 後発品がある。
〈簡易添付文章〉
目次
☆規格☆
15mg 30mg
☆適応☆
うつ病・うつ状態。
☆用法・用量☆
通常、成人には1日15mgを初期用量とし、15~30mgを1日1回就寝前に経口投与する。なお、年齢、症状に応じ1日45mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として15mgずつ行うこと。
☆禁忌☆
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
- MAO阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)の患者。
☆基本的な注意☆
- うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期並びに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること
- 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。
- 家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。
- 眠気、めまい等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
- 投与中止(突然の中止)により、不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯覚感、頭痛及び悪心等があらわれることが報告されているので、投与を中止する場合には、突然の中止を避ける(患者の状態を観察しながら徐々に減量すること)。
☆副作用☆
眠気、体重増加、倦怠感、便秘、めまいなど。
☆高齢者☆
患者の状態を十分に観察しながら、慎重に投与すること(血中濃度が上昇するおそれがある)。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
☆小児☆
- 小児等を対象とした国内臨床試験は実施していない。
- 海外で実施された7~17歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対照の臨床試験において有効性が確認できなかったとの報告がある。
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