おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は昨日に引き続き、吐き気止めの薬、プリンペラン錠(後発品:メトクロプラミド錠)について勉強しようと思います。
プリンペラン錠は中枢性嘔吐・末梢性嘔吐どちらにも効果があります。似た薬のナウゼリン錠との違いは、中枢性に移行性が高いことと(副作用がでやすい)、妊婦さんにも安全に使えるという事です。プリンペラン錠は多くの研究で先天異常の危険を上昇させないことが分かっています。なので、悪阻にはプリンペラン錠が処方されることが多いです。副作用で生理不順、乳汁分泌、錐体外路症状(筋肉が固くなる、手足が震える、転びやすくなるなど)が出現する可能性かあるので注意。
目次
☆規格☆
- 5mg
- 細粒
- 注射
- 水剤もあり
☆適応☆
- 次の場合における消化器機能異常(悪心・嘔吐・食欲不振・腹部膨満感):胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胆嚢疾患・胆道疾患、腎炎、尿毒症、乳幼児嘔吐、薬剤投与時(制癌剤投与時・抗生物質投与時・抗結核剤投与時・麻酔剤投与時)、胃内挿管時・気管内挿管時、放射線照射時、開腹術後。
- X線検査時のバリウムの通過促進。
☆用法・用量☆
1日10~30mgを2~3回に分割し、食前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
☆禁忌☆
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 褐色細胞腫の疑いのある患者[急激な昇圧発作を起こす恐れがある]。
- 消化管出血、消化管穿孔又は消化管器質的閉塞のある患者[本剤には消化管運動の亢進作用があるため、症状を悪化させる恐れがある]。
☆基本的な注意☆
- 本剤の投与により、内分泌機能異常(プロラクチン値上昇)、錐体外路症状等の副作用が現れることがあるので、本剤の投与に際しては、有効性と安全性を十分考慮のうえ投与する。
- 眠気、眩暈が現れることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。
- 制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意する。
☆併用注意薬☆
たくさんあるので添付文書を参照してください。
https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/24440/attached_pdf/24440_attached.pdf
☆副作用☆
- 眠気
- ふらつき
- めまいなど
☆高齢者☆
主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、副作用(錐体外路症状等)の発現に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与する。
☆妊婦☆
比較的安全と言う研究結果が多数ある。悪阻に処方される。
☆小児☆
錐体外路症状が発現しやすいため、過量投与にならないよう注意する(特に脱水状態の小児、発熱時の小児等には注意する)。
☆感想☆
内服より、注射で使われるのを良く見ます。でも副作用の遅発性ジスキネジー(口周部不随意運動等の不随意運動)を発症した症例をみたことがあります。副作用見逃さないようにしよう。
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