おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
本日は、抗血小板薬のバイアスピリンについてお伝えします。
血管内で血液が固まり、血流を止めてしまう状態を血栓といいます。
血栓が流れ、その先の血管を塞いでしまう事を塞栓と言います。
代表的なものが脳梗塞や心筋梗塞です。
バイアスピリン錠はこの血栓を作らないようにする抗血小板薬の1つです。脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまった人の再発予防でよく服用されています。
目次
適応
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 虚血性脳血管障害(TIA、脳梗塞)
- 川崎病
用法・用量
狭心症・心筋梗塞・虚血性心疾患
→1日1回100mg、1回300mgまで増量可能。
川崎病
→急性期有熱期間:1日30~50mg/kgを1日3回に分けて服用
解熱後回復~慢性期:1日1回3~5mg/kg
禁忌
- サリチル酸糸製剤過敏症の人
- 消化性潰瘍
- 出血傾向の人
- 新生児
- 乳児
- 妊婦
- アスピリン喘息
など
副作用
- 出血
- 消化性潰瘍
- 肝機能障害
- 消化器症状
など
注意事項
- 検査の種類によって休養期間(薬を飲むのを中止する期間)がある
- 消化器症状の副作用軽減のため、腸溶錠(腸で溶けるようになっている)になっているので、噛んで服用しない。(例外もあります)
- 他の薬と相互作用が多い
- 市販のアスピリンは解熱剤として使用されている(量が多いと解熱鎮痛効果がある)、医療薬品のバイアスピリンは用量が少なく代用できない
- 歯医者、病院では服用していることを必ず伝えましょう
感想
錠剤の粒も小さくお年寄りに飲みやすく、多くの人が服用しているのをみます。消化器系の副作用予防でPPIという種類の胃薬を併用して飲むことが多いです。
「アスピリン」自体がもともと解熱鎮痛として長年使われてきました。その後、小用量で抗血小板作用があることが分かり現在のバイアスピリン錠ができました。
服用する量の違いで効果が違うとは不思議なものです
服用中は血液が止まりにくくなるので、投薬する際は怪我には注意するよう説明します。
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