こんにちは😃のまりこです🌸
今日は鎮痛薬の中の神経障害性鎮痛緩和に使用されるリリカカプセルの勉強をしようと思います。
リリカカプセルはロキソニン錠やカロナール錠とは違った作用機序で疼痛作用を示します。なので、ロキソニン錠などのNSAIDsや麻薬などのオピオイドには効きにくい神経障害性疼痛に対して、鎮痛効果を発揮します。
リリカカプセルは2010年に発売されました。2019年に同効薬のタリージェ錠が発売されましたが、それまで神経障害性疼痛にはリリカカプセルしか薬がなかったので、市場は独占でした。
私の病院では、痛み外来や整形でよく処方されています。ただ、添付文書の用量だと1日300mgほど服用できますが、副作用だったりで300mgで服用してる人は少ないです。
☆作用機序☆
中枢神経系においてシナプス前終末へのCa2+流入を抑制することによって、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の放出を抑制し、神経伝達を阻害します。これによって過剰に興奮した神経を鎮静します。
☆リリカカプセルの特徴☆
- 抗炎症作用はない。
- 高頻度でめまい、眠気の副作用が現れる。
- 増減は1週間かけて徐々に行なう。
- 糖尿病性神経障害や帯状疱疹後の神経障害にも有効。
- 口腔内崩壊錠(OD錠)もある。
- 後発品あり。
- 腎機能障害のある人は用量調節が必要。
- 海外では抗てんかん薬としても適応がある。
〈簡易添付文書〉
目次
☆規格☆
25mg 75mg 150mg
☆適応☆
1). 神経障害性疼痛。
2). 線維筋痛症に伴う疼痛。
☆用法・用量☆
〈神経障害性疼痛〉
通常、成人には初期用量として1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。
〈線維筋痛症に伴う疼痛〉
通常、成人には初期用量として1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増した後、300~450mgで維持する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は450mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。
☆禁忌☆
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
☆基本的な注意☆
- 本剤の投与によりめまい、傾眠、意識消失等があらわれ、自動車事故に至った例もあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
- 本剤の急激な投与中止により、不眠、悪心、頭痛、下痢、不安及び多汗症等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、少なくとも1週間以上かけて徐々に減量すること。
- 本剤の投与により体重増加を来すことがあるので、肥満に注意し、肥満の徴候があらわれた場合は、食事療法、運動療法等の適切な処置を行うこと。
- 本剤の投与により、弱視、視覚異常、霧視、複視等の眼障害が生じる可能性があるので、診察時に、眼障害について問診を行う等注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
- 本剤による神経障害性疼痛の治療は原因療法ではなく対症療法であることから、疼痛の原因となる疾患の診断及び治療を併せて行い、本剤を漫然と投与しないこと。
☆副作用☆
めまい、眠気、体重増加、むくみなど。
☆高齢者☆
クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節するなど、慎重に投与すること(腎機能が低下していることが多い)。
めまい、傾眠、意識消失等により転倒し骨折等を起こした例がある。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験で、異常が報告されている)。
☆小児☆
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していないが、動物実験で成長への影響があるとの報告がある。
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