おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は痛風発作寛解・予防薬のコルチヒン錠の勉強をしたいと思います。
コルチヒン錠はチューブリンと結合し、微小管の働きを阻害することで、マクロファージのサイトカイン放出と好中球の遊走を阻害することで痛風発作を予防します。服用のタイミングは発作前兆期で患部がムズムズしたり、ピリピリするなど発作が起こりそうと感じる時や、発作が始まったらすぐ服用します。激痛が始まってから服用しても効果はありません。副作用は下痢が有名です。長期だと脱毛なども副作用もでてきます。
目次
☆薬価☆
先発:6.8円
後発品なし
☆規格☆
0.5mg
☆適応☆
- 痛風発作の緩解及び予防。
- 家族性地中海熱。
☆用法・用量☆
- 痛風発作の緩解及び予防:1日3~4mgを6~8回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。発病予防には1日0.5~1mg、発作予感時には1回0.5mgを経口投与する。
- 家族性地中海熱:1日0.5mgを1回又は2回に分けて経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は1.5mgまでとする。
小児には1日0.01~0.02mg/kgを1回又は2回に分けて経口投与する。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は0.03mg/kgまでとし、かつ成人の1日最大投与量を超えないこととする。
☆基本的な注意☆
- 大量使用又は誤用による急性中毒症状として服用後数時間以内に次のような症状が現れることがあるので、用法・用量を厳守すること。
悪心・嘔吐、腹部痛、激烈な下痢、咽頭部灼熱感・胃灼熱感・皮膚灼熱感、血管障害、ショック、血尿、乏尿、著明な筋脱力、中枢神経系の上行性麻痺、譫妄、痙攣、呼吸抑制による死亡。 - 血液障害、腎障害、肝障害、横紋筋融解症、ミオパシー、末梢神経障害等が現れることがあるので、投与中はこれらの異常の有無を定期的な血液検査、生化学検査、尿検査等を施行して注意深く観察する。
☆併用禁忌薬☆
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 肝臓障害又は腎臓障害のある患者で、肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤を服用中又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の患者[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある]。
- 妊婦又は妊娠している可能性<家族性地中海熱の場合を除く>のある女性。
☆併用注意薬☆
たくさんあるので添付文書を参照してください。
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00058355.pdf
☆副作用☆
- 下痢
- 嘔吐
- 腹痛
- 筋けいれんなど。
☆高齢者☆
高齢者を対象とした薬物動態試験で、高い血中濃度が持続する傾向が認められているので、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与する。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない。但し、家族性地中海熱の妊婦又は妊娠している可能性のある女性に限り、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[マウスに単回腹腔内投与した試験において、催奇形性(髄膜脳瘤、小眼、無眼等)が報告されている]。
☆小児☆
- 痛風発作の緩解及び予防では、小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
- 家族性地中海熱では、2歳未満の小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
☆感想☆
近年では副作用が多いため、あまり使われなくなってきました。適応外で、ベーチェット病でも使用します。その場合、少量で長期的に服用します。副作用のチェックは必要ですね。
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