おはにちわ、薬剤師ののまりこです!!
2021年4月に片頭痛の予防薬として第一三共株式会社から販売開始されたエムガルティ皮下注について勉強会があったのでお伝えします。
目次
片頭痛とは
片頭痛とは何らかのきっかけで三叉神経が刺激され神経末端より炎症物質を放出し脳の血管が急激に拡張することで発症する。炎症物質の一つにカルシトニン遺伝子関連物質(CGRP)があります。
カルシトニン遺伝子関連物質(CGRP)
三叉神経節や硬膜上の三叉神経末梢に存在する神経ペプチドであり、過剰に発現すると血管拡張作用や神経原性炎症を介して片頭痛発作を引き起こす。
エムガルティ皮下注120mgとは
CGRPにくっついてその作用を阻害する新しい治療薬、片頭痛予防の抗体製剤(モノクロナール抗体製剤)である。専門家が待ちに待った薬らしい。
主な特徴は
- 日本初の片頭痛予防の抗体製剤!
- 片頭痛の発作頻度、重症度を軽減!
- 対象患者→片頭痛日数が30日あたり4日以上で他の予防薬で効果がなかった方
- 即効性がある!(1週間で効果がでる人も)
- まだ自己注射できない。病院で打ってもらう。
(今後、インスリンみたいに自己注射できるようになる予定!) - 打てる病院が限られている!(施設基準があり)
- 基本は成人(18歳以上)
- 他の予防薬と併用することもある
- 効果あれば使い続ける(ちょっとお高い)。3ヶ月で効果判定!
- 併用禁忌薬なし!
- 耐性はできないらしい!
エムガルティ皮下注の使い方
- 月に1回投与。初回は120mg×2本打つ(ローディングローズ)。
- 翌月からは120mg×1本で。
エムガルティ皮下注の副作用
一番多いのは注射部位疼痛。副作用は少ない。
もっと詳しく知りたい人は、第一三共株式会社のHPを参照してください。
https://www.medicallibrary-dsc.info
芸能人のオードリー若林も使用して人生が変わったそうです。
少しでもこういう素晴らしい薬が出るといいですね☺️
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