おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日解熱・鎮痛・抗炎症薬のセレコックス錠(後発品:セレコキシブ錠)の勉強をしたいとおまいます。
セレコックス錠はロキソニンやボルタレン錠と同じNSAIDsです。コキシブ系に分類されます。ロキソニンやボルタレンと違って2時間後効果が1番強くなります。なので頓用ではなく、定期的に毎日飲む定期薬として処方されることが多いです。また副作用の胃腸障害が他のNSAIDsより少ないことが特徴です。海外では心筋梗塞や脳卒中の発生リスクを増大させる可能性があると指摘されているので注意が必要です。去年くらいに特許が切れて後発品が出ました。
目次
☆規格☆
- 100mg
- 200mg
☆適応☆
- 次記疾患並びに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱炎・腱鞘炎。
- 手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛。
☆用法・用量☆
〈関節リウマチ〉
成人には1回100~200mgを1日2回、朝・夕食後に経口投与する。
〈変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎〉
成人には1回100mgを1日2回、朝・夕食後に経口投与する。
〈手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛〉
成人には初回のみ400mg、2回目以降は1回200mgとして1日2回経口投与する。なお、投与間隔は6時間以上あけること。
頓用の場合は、初回のみ400mg、必要に応じて以降は200mgを6時間以上あけて経口投与する。ただし、1日2回までとする。
☆禁忌☆
- 本剤の成分又はスルホンアミドに対し過敏症の既往歴のある患者。
- アスピリン喘息(非ステロイド性消炎・鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者。
- 消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍を悪化させるおそれがある]。
- 重篤な肝障害のある患者。
- 重篤な腎障害のある患者。
- 重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用に基づくナトリウム・水分貯留傾向があるため心機能を悪化させるおそれがある]。
- 冠動脈バイパス再建術の周術期患者[外国において、類薬で心筋梗塞及び脳卒中の発現が増加するとの報告がある]。
- 妊娠末期の女性。
☆基本的な注意☆
- 本剤を使用する場合は、有効最小量を可能な限り短期間投与することに留め、長期にわたり漫然と投与しないこと。
- 本剤の投与により、心筋梗塞、脳卒中等の重篤で場合によっては致命的な心血管系血栓塞栓性事象が発現するおそれがあるので、観察を十分に行い、これらの徴候及び症状の発現には十分に注意すること。
- 本剤には血小板に対する作用がないので、心血管系疾患予防の目的でアスピリンの代替薬として使用しないこと。抗血小板療法を行っている患者については、本剤投与に伴い、その治療を中止してはならない。
- 国内で患者を対象に実施した臨床試験ではCOX-2に対して選択性の高い本剤と選択性の低い非ステロイド性消炎・鎮痛剤による消化管の副作用発現率に差は認められなかった。特に、消化管障害発生のリスクファクターの高い患者への投与に際しては副作用の発現に十分な観察を行うこと。
- 肝不全、肝炎、AST上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇等、黄疸の発現が報告されているので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。
- 急性腎障害、間質性腎炎等の重篤な腎障害の発現が報告されているので、定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。
- 本剤の投与により、中毒性表皮壊死融解症(Toxic EpidermalNecrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)等の重篤で場合によっては致命的な皮膚症状が発現するおそれがあり、多くの場合、これらの事象は投与開始後1カ月以内に発現しているので、治療初期には特に注意すること。
慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
- 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、定期的あるいは必要に応じて臨床検査(尿検査、血液検査、腎機能検査、肝機能検査、心電図検査及び便潜血検査等)を行うこと。
- 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、消炎・鎮痛剤による治療は原因療法ではなく、対症療法であることに留意し、また、薬物療法以外の療法も考慮すること。
急性疾患(手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
- 急性疾患(手術後・外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛)に対し本剤を用いる場合には、急性炎症及び疼痛の程度を考慮し、投与すること。
- 急性疾患(手術後・外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛)に対し本剤を用いる場合には、原則として長期投与を避けること。
- 急性疾患(手術後・外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛)に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行い、本剤を漫然と投与しないこと。
- 急性疾患(手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛)に対し本剤を用いる場合には、初回の投与量が2回目以降と異なることに留意し、患者に対し服用方法について十分説明すること。
⚫︎本剤で報告されている薬理作用により、感染症を不顕性化するおそれがあるので、感染症の発現に十分に注意し慎重に投与すること。
⚫︎浮動性めまい、回転性めまい、傾眠等が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意させること。
☆併用注意薬☆
たくさんあるので添付文書を参照してください。
https://pfizerpro.jp/documents/lpd/cel01lpd.pdf
☆副作用☆
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気
- 便秘など
☆高齢者☆
患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
☆妊婦☆
妊娠末期の女性:投与しないこと(妊娠末期のマウス及びヒツジへの投与において、胎仔動脈管収縮が報告されている)。
☆小児☆
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
☆感想☆
整形ですごく処方されています。むしろ、整形でしかみないかも。圧迫骨折とか、長引く疼痛に定期で出てます。鎮痛効果は強くない印象。胃腸障害の副作用少なくても、胃保護薬とセットで処方されています。
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