こんにちは😃のまりこです(o^^o)
今日は定型抗精神病薬のドグマチール錠の勉強をしようと思います。
ドグマチール錠はベンザミド系抗精神病薬に分類されます。
選択的にD2受容体を遮断することで、低用量で抗うつ作用、高用量で抗精神病薬作用を示します。
他にも制吐作用や胃運動促進作用、腎血流改善作用も併せ持っています。
そのため、精神的に不安定で消化器症状のある人によく処方されています。
〈作用機序〉
中脳–皮質系のD2受容体遮断による抗精神病作用、延髄のCTZの D2受容体遮断による制吐作用、末梢神経性D2受容体遮断による消化管運動促進作用、腎血流改善作用を示す。
〈ドグマチール錠の特徴〉
- 高プロラクチン血症が起こりやすい。
- 鎮静作用や自律神経作用は少ない。
- 適応外でめまい、耳鳴り、頭痛、消化器症状の身体的不安愁訴で使用される。
- 消化管運動促進作用によって、食欲増進効果がある。
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍に適応があるのは50mgの規格のみ。
〈簡易添付文章〉
目次
☆規格☆
50mg 100mg 200mg
細粒 注射剤もあり。
☆適応☆
1)胃潰瘍・十二指腸潰瘍。
2)統合失調症。
3)うつ病・うつ状態。
☆用法・用量☆
〈胃・十二指腸潰瘍〉
通常成人1日150mgを3回に分割経口投与する。
なお症状により適宜増減する。
〈統合失調症〉
通常成人1日300~600mgを分割経口投与する。なお年齢、症状により適宜増減するが、1日1200mgまで増量することができる。
〈うつ病・うつ状態〉
通常成人1日150~300mgを分割経口投与する。なお年齢、症状により適宜増減するが、1日600mgまで増量することができる。
☆禁忌☆
⚫︎本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
⚫︎プロラクチン分泌性下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者[抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌が促進し、病態を悪化させるおそれがある]〔8.1参照〕。
⚫︎褐色細胞腫の疑いのある患者[急激な昇圧発作を起こすおそれがある]。
☆基本的な注意☆
⚫︎本剤の投与により、内分泌機能異常(プロラクチン値上昇)、錐体外路症状等の副作用があらわれることがあるので、本剤の投与に際しては、有効性と安全性を十分考慮のうえ使用すること。
⚫︎眠気、めまい等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
⚫︎制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。
☆副作用☆
高プロラクチン血症、錐体外路症状、ふらつき、めまい、便秘など。
☆高齢者☆
副作用(錐体外路症状等)の発現に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること(本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがある)。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。
〈小児〉
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
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