ホイ(スイス後のこんにちわ)、薬剤師ののまりこです。
本日は、高齢女性の多くが服用している
武田薬品工業の骨粗鬆症薬のベネット錠についてです。
今の骨粗鬆症の薬は内服だけではなく、注射もあり多様化しています。ベネットはビスホスホネート製剤に分類されます。
ビスホスホネート製剤とは、破骨細胞の活動を阻害し、骨の吸収を防ぐ作用の薬です。
目次
規格
2.5mg:1日1回製剤
17.5mg:1週間に1回製剤
75mg:月に1回製剤


適応
- 骨粗鬆症
- 骨ページェット病
用法・用量
共通して言えることは、
- 1日1回起床時に服用する。
- 十分量(180mlぐらい)の水と共に服用する。
- 服用後、30分は横にならない。
→食道潰瘍が報告されているため。 - 食物と一緒に服用すると効果が下がるため、水以外では服用しない。
骨ベーチェット病に関しては、
規格は17.5mgのみとなっています。1日1回17.5mgを8週間連続で内服する。
禁忌
- 食堂通過遅延障害
- ビスホスホネート系薬剤過敏症
- 低カルシウム血症
- 服用後30分座ってられない人
- 妊婦
- 高度腎障害
特徴
- 骨粗鬆症薬の第1選択薬
- 疼痛緩和作用もある
- 骨折予防効果が高い
- ステロイド投与時の骨折予防薬としての効果がある
- ビスホスホネート製剤は顎骨折壊死との関連が指摘されている。服用期間が3年越える場合、口腔手術前に最低でも3ヶ月は中止したほうが良いと言われている。なので歯医者さんへ行くときはこの薬を服用していることを伝える。(個人差あり)
- 1週間製剤、1ヶ月製剤は服用を忘れた場合、その日まだ何も食べたり飲んだりしていなければ気がついた時にすぐに服用する。何か食べたり飲んだりしていたら、翌日服用し、次回からはあらかじめ決まっていた曜日や日にちに服用する。
副作用
- 便秘
- 上腹部痛
- 胃不快感
- 肝機能悪化
- 上部消化管障害
- 顎骨壊死
感想
- 1週間に1回の製剤が主流。
- 用法用量は必ず説明する。
- 歯医者で治療する際はこの薬を服用していることを医師に伝える。
- よくビタミンD3製剤と一緒に処方されている。
- ステロイド飲んでいる人も骨折予防で飲んでいることが多い。
さらに詳しく知りたい方は、下記の添付文章をご覧ください。
2.5mg
https://www.takedamed.com/mcm/medicine/download.jsp?id=116&type=ATTACHMENT_DOCUMENT
17.5mg
https://www.takedamed.com/mcm/medicine/download.jsp?id=132&type=ATTACHMENT_DOCUMENT
75mg
https://www.takedamed.com/mcm/medicine/download.jsp?id=153&type=ATTACHMENT_DOCUMENT
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