おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は非オピオイド鎮痛薬に分類されるトラムセット配合錠について書こうと思います。トラムセット配合錠はトラマドール塩酸塩37.5mg+アセトアミノフェン325mgの2成分が入っている合剤になります。麻薬成分トラマドールが塩酸塩が入っていますが、他の麻薬成分と比べて作用が穏やかで、依存性や副作用が少ないことから医療用麻薬及び向精神薬に指定されていません。
目次
特徴
- 投与1〜2時間で効果が最大になります
- 鎮痛効果は経口モルヒネの1/5ほど
- 内臓痛、神経障害性疼痛にも有効
禁忌
- 12歳未満の小児
- アルコール、睡眠薬、鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬又は向精神薬による急性中毒患者
- 治療により十分な管理がされていないてんかん患者
- 消化性潰瘍のある患者
- 重篤は心機能不全、腎障害、肝障害のある患者
- セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩を投与中の患者、又は投与中止後14日以内の患者
など、たくさんあるので詳しくは添付文章を参照してください。
https://www.mochida.co.jp/dis/txt/pdf/trc_11.pdf
適応・用量・用法
- 非がん性慢性疼痛
1回1錠 1日4回経口投与する。投与間隔は4時間以上空けること。なお症状に応じて適宜増減するが1回2錠 1日8錠を超えて投与しないこと。また空腹時の投与は避けることが望ましい(空腹時だと副作用増強しやすいため) - 抜歯後の疼痛
1回2錠を経口投与する。追加投与する場合は、投与間隔は4時間以上空け、1回2錠 1日8錠をを超えて使用しないこと。また空腹時の投与は避けることが望ましい。
注意
- 重篤な肝障害の恐れがあるためアセトアミノフェンが1500mgを超す高用量(本剤4錠)で長期投与する場合は定期的な肝機能検査をすることが望ましい
- 眠気、意識消失、めまいなどが起こることがあるので車の運転は禁止
- 悪心、嘔吐、便秘などの症状が現れることがあるので注意する
- 長期連用により薬物い依存を生じることがあるので漫然と投与し続けない
妊婦
有益性が上回ると判断された場合のみ投与。動物実験段階で胎児に器官形成、出生児の生存に影響を及ぼすことが報告されている
併用注意薬物
多々あるので下記の添付文章参照してください。
https://www.mochida.co.jp/dis/txt/pdf/trc_11.pdf
副作用
- 傾眠
- めまい
- 悪心
- 嘔吐
- 便秘
- 肝機能異常
- など
感想
麻薬成分が入ってるけど麻薬じゃない製剤で発売初期はとっても話題になりました。今では整形や痛み外来でよく処方を見かけます。副作用は出る人でない人で個人差が多いです。ダメな人は吐き気とかで断念することが多いかな。錠剤が大きくて高齢者には飲みにくいかなと思います。
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