ジャンボ(ケニアなどのこんにちは)、薬剤師ののまりこです。
本日は、甲状腺機能低下症に使用する唯一の薬(正確にはもう一種類ありますがほぼ使われません)、チラーヂンS錠についてお伝えしたいと思います。
目次
適応
- 粘膜水腫
- クレチン症
- 甲状腺機能低下症
- 甲状腺腫
特徴
- 最も効果が現れやすいのは9日後。
- 11〜15日で効果半減。
- 妊婦:生体内に存在するホルモンそのものであり、適切な量の投与は全く問題ありません。
- 小児:散剤は乳幼児甲状腺低下症に適応あり使用できる。
規格
- 12.5μg
- 25μg
- 50μg
- 75μg
- 100μg
用法・用量
- 成人は1日1回25〜400μg
- 開始量は25μg〜100μg
- 維持量は100μg〜400μg
- 一気に服用すると副作用が出やすいため徐々に増量する。
禁忌
心筋梗塞になったばかりの人
→基礎代謝の亢進により心負荷が増大し、病態が悪化する事がある。
副作用
- 循環器系:狭心症、心悸亢進、急激な増量による不整脈
- 精神神経系:頭痛、発汗、振戦、不眠
感想
内服できない患者さんに近年、待望の注射剤も発売されました。
でも200μg(1管)で2万円もします…。
ですので、私の働いている病院では、チラーヂン坐剤なるものを使っています。院内製剤と言われ一般では売ってないものになります。錠剤を潰して粉にし、座薬の基材に混ぜて固めて作ります。チラーヂン錠は多くの患者さんが飲んでいます。
適量は1日100μg〜400μgだけど、大体1日25μg〜100μgで服用している人が多いような気がします。
副作用はあまり出たという人を聞いたことがない印象です。
あくまで個人の経験に基づいた話ですので、さらに詳しく知りたい方は添付文章をご覧になってください。
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00060631.pdf
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