おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は抗アレルギー薬のキプレス錠の勉強をしようと思います。
キプレス錠はロイコトリエン受容体拮抗薬の1つです。ロイコトリエンの受容体への結合を阻害します。気管支拡張作用や気道分泌物の抑制などの作用を示し、気管支喘息の長期管理(吸入ステロイド併用)などに用いられます。また血管透過性抑制作用もありアレルギー性鼻炎の鼻閉に有効です。この薬は先発品が2種類あり、シングレア錠もキプレス錠と同じ薬になります。
目次
☆薬価☆(2021年)
先発品:145.6円
後発品(1番安いの):23.1円
☆規格☆
- 5mg
- 10mg
- 細粒
- チュアブル錠
☆適応☆
- 気管支喘息
- アレルギー性鼻炎。
☆用法・用量☆
- 気管支喘息:10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
- アレルギー性鼻炎:モンテルカストとして5~10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
☆禁忌☆
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
☆基本的な注意☆
- 本剤は、喘息の悪化時ばかりでなく、喘息が良好にコントロールされている場合でも継続して服用するよう、喘息患者に十分説明しておく。
- 本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤等と異なり、すでに起こっている喘息発作を緩解する薬剤ではないので、このことは患者に十分説明しておく必要がある。
- 気管支喘息患者に本剤を投与中、大発作をみた場合は、気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与する必要がある。
- 長期ステロイド療法を受けている患者で、本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行う。
- 本剤投与によりステロイド維持量を減量し得た患者で、本剤の投与を中止する場合は、原疾患再発の恐れがあるので注意する。
- 本剤との因果関係は明らかではないが、うつ病、自殺念慮、自殺及び攻撃的行動を含む精神症状が報告されているので、患者の状態を十分に観察する。
- 本剤を含めロイコトリエン拮抗剤使用時に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症様の血管炎を生じたとの報告があり、これらの症状は、おおむね経口ステロイド剤の減量・中止時に生じているので、本剤使用時は、特に好酸球数の推移及びしびれ、四肢脱力、発熱、関節痛、肺浸潤影等の血管炎症状に注意する。
- 本剤投与により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意する。
☆併用注意薬☆
フェノバルビタール[本剤の作用が減弱する恐れがある(フェノバルビタールがCYP3A4を誘導し、本剤の代謝が促進される)]。
☆副作用☆
- 下痢
- 腹痛
- めまい
- 口渇
☆高齢者☆
特になし。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない(海外の市販後において、妊娠中に本剤を服用した患者から出生した新生児に先天性四肢奇形がみられたとの報告がある。これらの妊婦のほとんどは妊娠中、他の喘息治療薬も服用していた。本剤とこれらの事象の因果関係は明らかにされていない)]。
☆小児☆
- 細粒
- チュアブル錠を服用。
☆感想☆
喘息の人や、酷いアレルギー持ちの人がよく処方されています。抗ヒスタミン薬と違って、眠気など中枢の副作用も少なく使いやすい薬だと思います。
さらに詳しく知りたい方は下記のリンクから添付文章をご覧ください。
https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/medicine/a_kipres.pdf
コメントを残す