おはにちは、薬剤師ののまりこです。
今日は坐薬の勉強をしようと思います。
坐薬は乳幼児や高齢者など主に経口投与か難しい人に使われる事が多いです。
目次
特徴
- 内服よりも即効性がある。
- 全身作用と局所作用がある。
- 坐薬の種類は基剤によって疎水性基剤の親水性基剤に分類されます。
☆疎水性基剤(油脂性基剤)☆
体液と混ざらず、体温で容易に溶けて粘膜表面に薬物が放出されます。商品名だと、アルピーニ坐剤(アセトアミノフェン)・アンペック坐剤(モルヒネ)・新レジカルボン坐剤・ネリプロクト坐剤などがあります。
☆親水性基剤☆
さらに乳化性基剤と水溶性基剤に分かれます。
- 乳化性基剤
坐薬の融点が体温より高くても体腔内の水分により乳化され吸収される。あまり商品化されていない? - 水溶性基剤
投与部位の体液により軟化、溶解して薬物を放出する。商品名だと、ダイアップ坐剤(ジアゼパム)・ナウゼリン坐剤(ドンペリドン)・ペンタサ坐剤(メサラジン)などがあります。
☆種類の坐薬…順番は?
- アルピーニ坐剤(解熱剤)とナウゼリン坐剤(吐き気止め)
ナウゼリン坐剤の成分は油に溶けやすい。アルピーニ坐剤は油脂性基剤を使用している。そのためアルピーニ坐剤を先に使用すると、後から使用したナウゼリン坐剤がアルピーニ坐剤の基剤に取り込まれしまいます。そうするとナウゼリン坐剤の吸収が遅れ、効果が弱まる可能性があります。なので、ナウゼリン坐剤を使用し、その後30分ほど時間を置いてからアルピーニ坐剤を使用するようにしましょう。 - アルピーニ坐剤と(解熱剤)ダイアップ坐剤(抗てんかん薬)
①同様で、ダイアップ坐剤の成分も脂溶性である。なのでアルピーニ坐剤の機材に取り込まれてしまい、効果が減弱する可能性があるので、先にダイアップ坐剤を使用、次にアルピーニ坐剤をしようするようにしましょう。
これらは一例です。成分が油脂性か水溶性か、基剤が油脂性か水溶性か乳化性かで順番が変わってきます。何種類も坐薬が処方された方は、薬剤師に聞いてみてください。坐薬は冷所保存の薬もあるので、保管方法はちゃんと確認してきましょう。
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