おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は片頭痛薬の急性期治療薬、レルパックス錠の勉強をしようと思います。
レルパックス錠は他のトリプタン製剤より作用時間が長いので、同日の再発はほとんど見られません。即効性もあり、中枢副作用も少ないです。服用のタイミングは頭痛が始まってすぐです。強い頭痛が始まってから服用しても効果ありません。服用後、他のトリプタン製剤を服用するときは24時間以上時間をあけましょう。
目次
薬価
610.4円
後発品(1番安い)214.2円
☆規格☆
20mg
☆適応☆
片頭痛
<家族性片麻痺性・孤発性片麻痺性・脳底型・眼筋麻痺性片頭痛を除く>。
☆用法・用量☆
1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
また、20mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から40mgを経口投与することができる。
ただし、1日の総投与量を40mg以内とする。
☆禁忌☆
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがある]。
- 脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある患者[脳血管障害や一過性脳虚血性発作があらわれることがある]。
- 末梢血管障害を有する患者[症状を悪化させる可能性が考えられる]。
- コントロールされていない高血圧症の患者[一過性の血圧上昇を引き起こすことがある]。
- 重度肝機能障害を有する患者。
☆基本的な注意☆
- 心血管系の疾患が認められない患者においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあるので、このような場合は以後の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
- 本剤を含むトリプタン系薬剤により、頭痛が悪化することがあるので、頭痛の改善を認めない場合には、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性を考慮し、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
☆併用禁忌薬☆
- エルゴタミン製剤(商品名:クリアミン)→血圧上昇、血管痙攣が増強する恐れがあるため。
- エルゴタミン誘導体含有製剤(商品名:エルゴメトリンマレイン酸塩Fなど)投与中の患者→ 血圧上昇、血管痙攣が増強する恐れがあるため。
- 他の5-HT1B/1D受容体作動薬(トリプタン製剤)投与中の患者→ 血圧上昇、血管痙攣が増強する恐れがあるため。
- HIVプロテアーゼ阻害薬(商品名:ノービア、ビラセプトなど)投与中の患者→本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇する恐れがあるため。
☆副作用☆
- めまい
- 傾眠
- 吐き気など
☆高齢者☆
血圧上昇は、若年者よりも高齢者で大きいので慎重に投与すること。高齢者と若年者における収縮期血圧の最大上昇の差は10.19mmHg、拡張期血圧の最大上昇の差は2.59mmHgであった(外国人データ)。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
☆小児☆
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
☆感想☆
ちょこちょこ処方で出てます。片頭痛の患者さん多いみたいですね。トリプタン製剤は5種類あります。それぞれ特徴があるので、合わなかったら違うトリプタン製剤も試してみるといいと思います。
さらに詳しく知りたい方は添付文章を参照してください。
https://pfizerpro.jp/documents/lpd/rel01lpd.pdf
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