おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は前立腺肥大症治療薬のユリーフ錠の勉強をしようと思います。
ユリーフ錠は以前紹介した、ハルナール錠と同じく膀胱頸部や前立腺に存在するα1受容体を遮断することによって、平滑筋を弛緩させて尿道の抵抗を低下させ、排尿困難を改善します。α1受容体選択性がとても高く、排尿障害の改善効果はピカイチです。ただ副作用で射精障害が多いという報告もあります。
目次
☆薬価☆(2021.9)4mg錠
先発品:58.7円
後発品(1番安い):14.6円
☆規格☆
- 2mg
- 4mg
- OD錠
☆適応☆
前立腺肥大症に伴う排尿障害。
☆用法・用量☆
1回4mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。なお、症状に応じて適宜減量する。
☆禁忌☆
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
☆基本的な注意☆
- 本剤は副作用の発現率が高く、特徴的な副作用として射精障害が高頻度に認められているため、本剤の使用にあたっては、本剤のリスクを十分に検討の上、患者に対しては副作用の説明を十分に行った上で使用すること。
- 起立性低血圧があらわれることがあるので、体位変換による血圧変化に注意すること。
- めまいなどがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合には注意させること。
- 本剤投与開始時に降圧剤投与の有無について問診を行い、降圧剤が投与されている場合には血圧変化に注意し、血圧低下がみられたときには、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
☆併用注意薬☆
いろいろあるので添付文書を参照してください。
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065981.pdf
☆副作用☆
- 射精障害
- 口渇
- めまい
- 立ちくらみ
- 胃部不快感
☆高齢者☆
機能又は腎機能が低下している場合は低用量(1回2mg)から投与を開始するなど、患者の状態を十分に観察しながら投与すること(高齢者では一般に生理機能が低下している)。
☆妊婦☆
使用しない。
☆小児☆
使用しない。
☆感想☆
去年くらいに後発品が出ました。やや副作用が多いですが、よく使用されてます。入院患者さんみてて、ほんとうに排尿障害の患者さん多いなぁと日々思います。前立腺肥大症の人は、風邪薬などで禁忌の薬もあるので注意。
コメントを残す