薬のメモ帳〜メマリー錠〜抗認知症薬




今日は、2011年6月に発売された、アルツハイマー型抗認知症薬『メマリー錠』の勉強をしようと思います。

認知症っていくつかの種類があるの??

一つに認知症と言ってもいくつか種類が存在します。

認知症の種類
  • アルツハイマー型認知症
  • 血管性認知症
  • レビー小体型認知症

この3つが3大認知症と言われており、最も多いのがアルツハイマー型認知症全体の約60%を占めています。

次にそれぞれの病態を見ていきましょう!

目次

アルツハイマー型認知症

  • アミロイドβと言うタンパク質が脳に蓄積して、神経細胞が減少し、脳の萎縮が進行する病気
  • 記憶障害が徐々に進行し、日付けや曜日が分からなくなり、仕事の要領が悪くなる。症状は緩やかに進行する。
  • 治療薬:コリンエステラーぜ阻害薬(商品名:アリセプト・リバスタッチ・レミニール)やNMDA阻害薬(商品名:メマリー)など

血管性認知症

  • 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などが原因で起こる
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症などをしっかり治療することで予防や進行抑制が可能
  • 脳卒中後遺症の歩行障害や言語障害を呈することが多い
  • 治療薬:グラマリールなど

レビー小体型認知症

  • レビー小体とういうタンパク質が蓄積する病気
  • 実際には存在しないものや、人物に見えるという幻覚、人物誤認、動作が鈍い、転びやすいなどの症状が徐々に進行する
  • 調子の良い時と悪い時の変化が大きい

では、次にNMDA阻害薬『メマリー錠』を詳しくみていきましょう。

メマリー錠

アルツハイマー型認知症では、持続的なグルタミン酸濃度の上昇により、NMDA受容体が必要以上に活性化され、過剰なカルシウムイオンが流入しています。これにより神経細胞障害を生じたり、正常な神経シグナルが隠されて、記憶障害・学習障害が起こります。

メマリーはNMDA受容体を阻害することで神経細胞保護作用および記憶障害に抑制作用を示します。

用法・用量

1日1回5mgから開始し、1週間に5mgずつ増量。

維持量は1日1回20mg。

めまいや傾眠の副作用があるので就寝前の服用がオススメです。

特徴

  • 興奮・攻撃的な行動といった認知症の陽性症状(活発な行動)を抑えます。それによって、介護者の負担を減らすことが期待できる
  • 半減期が長い(70時間)
  • 腎機能障害の人は減量する(維持量は10mg)
  • 中等度〜高度のアルツハイマー型認知症に使用する
  • ドネペジルやリバスタッチと言ったコリンエステラーぜ阻害薬と併用できる
  • 後発品あり

副作用

  • めまい
  • 鎮静
  • 精神症状
  • 吐き気

など

考察

随分前に発売された薬ですが、NMDA受容体阻害薬はメマリーしかないので、どの分野での処方され重宝されています。

維持量の20mgを服用している人は少なく、10mg程度の少量で服用を続けている人が多い印象です。

多くの人はコリンエステラーぜ阻害薬と併用して服用しています。今後も高齢化社会で間違いなく活躍する薬の一つでしょう(°▽°)

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りこ
こんにちは。りこと言います。パート働いている2児のアラフォーワーママです🙋‍♀️ 毎日、食事を作る時間がない・・・と言うことで、「ホットクック」を購入!! 買ったからには使いこなしたい!と思い、ホットクックレシピを試行錯誤🌸 楽しく時短しています🎵よかったら参考にしてください(o^^o) よろしくお願いします🌼
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