こんにちは😃のまりこです🌸
今日は2000年に発売された、抗うつ薬のパキシル錠の勉強をしようと思います。
パキシル錠は抗うつ薬の中の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の1つです。他に似たような物に、ジェイゾロフト錠やレクサプロ錠があります。
セロトニントランスポーターに結合し、セロトニンの再取り込みを選択的な阻害します。第一〜第二世代の抗うつ薬に比べて抗コリン作用などの副作用や心毒性が少なく、過量投与時の安全性が高いです。
2週間〜1ヶ月の服用で効果の実感が出てきます。急に中断すると離脱症状が起きやすいので、緩徐に減量する。
〈作用機序〉
セロトニンの選択的最取り込み阻害による抗うつ作用、抗不安作用を示す。
〈パキシル錠の特徴〉
- 抗不安作用も併せ持つため、うつ病だけでなく、パニック症害・脅迫性障害・社会不安障害・PTSDにも適応がある。
- 作用は強力。
- 適応外で全般的不安、過食症、月経前緊張症(PMS)などにも使用される。
- CR錠(徐放剤)もあるが、CR錠の適応はうつ病のみ。
- 後発品あり。
- 鎮静効果はない。
〈簡易添付文章〉
目次
☆規格☆
5mg 10mg 20mg
CR錠(徐放錠)もあり。
☆適応☆
1)うつ病・うつ状態。
2)パニック障害。
3)強迫性障害。
4)社会不安障害。
5)外傷後ストレス障害。
☆用法・用量☆
⚫︎うつ病・うつ状態
通常、成人には1日1回夕食後、20~40mgを経口投与する。投与は1回10~20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。
⚫︎パニック障害
通常、成人には1日1回夕食後、30mgを経口投与する。投与は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日30mgを超えない範囲で適宜増減する。
⚫︎強迫性障害
通常、成人には1日1回夕食後、40mgを経口投与する。投与は1回20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日50mgを超えない範囲で適宜増減する。
⚫︎社会不安障害
通常、成人には1日1回夕食後、20mgを経口投与する。投与は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。
⚫︎外傷後ストレス障害
通常、成人には1日1回夕食後、20mgを経口投与する。投与は1回10~20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。
☆禁忌☆
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- MAO阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者。
- ピモジド投与中の患者。
☆基本的な注意事項☆
- 眠気、めまい等があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること。眠気、めまい等の症状は治療開始早期に多くみられている。
- うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。
- 不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されているよので注意すること。
- 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。
- 突然の投与中止を避けること(投与を中止する際は、患者の状態を見ながら数週間又は数ヵ月かけて徐々に減量すること)。
- 患者の判断で本剤の服用を中止することのないよう十分な服薬指導をすること。また、前記のめまい、知覚障害等の症状が飲み忘れにより発現することがあるため、患者に必ず指示されたとおりに服用するよう指導すること。
☆副作用☆
食欲不振、眠気、便秘、体重増加など。
☆高齢者☆
血中濃度が上昇するおそれがあるため、十分に注意しながら投与すること。また、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)、出血の危険性が高くなるおそれがあるので注意すること。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ本剤の投与を開始すること。また、本剤投与中に妊娠が判明した場合には、投与継続が治療上妥当と判断される場合以外は、投与を中止するか、代替治療を実施すること。
☆小児☆
小児等を対象とした臨床試験は実施していない(長期投与による成長への影響については検討されていない)。
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