おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は抗精神病薬の中のフェノチアジン系の1つ、ノバミン錠について勉強しようと思います。以前書いたコントミン錠と同じで、ほぼ抗精神病薬としては使用されず適応外のオピオイドによる悪吐、嘔吐に使用されます。ここで言うオピオイドとは主に麻薬性鎮痛薬を指します。
目次
☆規格☆
- 5mg
- 注射もある
☆適応☆
- 統合失調症
- 術前・術後等の悪心・嘔吐
☆用法・用量☆
- 1日5~20mgを分割経口投与する。
- 精神科領域において用いる場合には、1日15~45mgを分割経口投与する。
- 年齢、症状により適宜増減する。
☆禁忌☆
- 昏睡状態、循環虚脱状態にある患者(これらの状態を悪化させる恐れがあるため)。
- アドレナリン投与中(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)の患者。
など
☆基本的な注意☆
- 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。
- 制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意する。
- 抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意する。
☆併用禁忌薬☆
アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)アドレナリンの作用を逆転させ血圧降下を起こすことがあるため。
☆併用注意薬☆
たくさんあるので添付文書を参照してください。
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/medley-medicine/prescriptionpdf/672173_1172010F1037_5_01.pdf
☆副作用☆
- 抗コリン作用(口渇、便秘、排尿困難など)
- 低血圧
- ふらつき
など。
☆高齢者☆
- 起立性低血圧
- 錐体外路症状
- 脱力感
- 運動失調
- 排泄障害等が起こりやすいので、患者の状態を観察しながら、慎重に投与する。
☆妊婦☆
- 動物実験で催奇形作用(口蓋裂増加)が報告されている。
- また新生児に錐体外路症状が現れるとの報告もあるので基本服用しない。
☆小児☆
幼児、小児では錐体外路症状、特にジスキネジーが起こりやすいので、慎重に投与する。
☆感想☆
ノバミン錠はほぼ適応外使用(オピオイドの副作用の吐気)でしか、私は見たことありません。抗精神病薬で飲んでいる人いるのかな??オピオイド使用患者には良く出てますが、すごくよく効くと言う感じではないかなー。ちょっと吐き気良くなりました…ぐらいの効果な印象です。とっても小さい錠剤で、飲みやすいと思います。
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