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〈ネシーナ錠〉
今日は糖尿病治療薬のネシーナ錠の勉強をしたいと思います。ネシーナ錠はDPP-4阻害薬の1つです。DPP-4と言うインクレチンを分解する酵素を阻害し、インクレチンの濃度を高めることによって血糖効果作用を示します。単剤では低血糖になりにくく、体重も増加しにくいと言われています。
☆他のDPP-4と違い→1日1回の投与でいいこと。腎排泄のため腎機能が悪い人には減量が必要。
☆規格☆
12.5mg 25mg 6.25mg
☆後発品☆
なし。
☆適応☆
2型糖尿病。
☆用法・用量☆
25mgを1日1回経口投与する。
機能障害のある人は、排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、減量して投与する。
☆禁忌☆
⚫︎重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない]。
⚫︎重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない]。
⚫︎本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
☆基本的な注意☆
⚫︎低血糖を起こすおそれがあるので、本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明し、注意を喚起すること。
⚫︎急性膵炎があらわれることがあるので、持続的な激しい腹痛、嘔吐等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導すること。
⚫︎本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、本剤を2~3ヵ月投与しても効果が不十分な場合には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。
⚫︎低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。
⚫︎本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有しており、本剤とGLP-1受容体作動薬を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。
☆併用注意薬☆
たくさんあるので、添付文書を参照してください。https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3969012F1025_1_21/?view=frame&style=XML&lang=ja
☆副作用☆
低血圧、腹痛、下痢など。
☆高齢者☆
腎機能に注意し、腎機能障害の程度に応じて適切な用量調整を行うこと(一般に腎機能が低下していることが多い)。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
☆小児☆
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。基本的には投与しない。
☆感想☆
私的には、腎機能に応じて量を調節しなければいけないのでとても使いにくいと思います。今は腎排泄じゃないDPP-4阻害薬もあるのでね。発売当社はよく処方されてましたが、だんだん処方は少なくなってきてます。
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