こんにちは!のまりこです(o^^o)
今日は前立腺肥大症治療薬、ザルティア錠の勉強をしようと思います。ザルティア錠は低用量PDE-5阻害薬と呼ばれ膀胱を弛緩し、膀胱の血流量の増加により排尿症状を改善します。低用量PDE-5阻害薬はザルティア錠しかありません。
ザルティア錠はタダラフィルと言う成分なのですが、同じ成分でシアリス錠と言う薬があります。このシアリス錠はED(勃起不全)治療薬に使用されます。
先にシアリス錠が発売され、服用した患者さんから「排尿障害が治った」との報告が相次ぎ、調べたところ前立腺肥大症の排尿障害に効果があることが分かりました。という事で、同じ成分の薬でも前立腺肥大症治療薬のザルティア錠と勃起不全治療薬のシアリス錠があるのです。(規格は違います)。
☆ポイント☆
最近後発品が出ました。なので、使いやすくなったのかと思います。でも、前立腺肥大症にはハルナール錠などのα遮断薬のほうが第一選択です。同じ成分でも適応の違う2つの薬があるのも面白いですね。禁忌が多いのはちょっとマイナスかな。
☆簡易添付文書☆
目次
☆規格☆
2.5mg 5mg
☆後発品☆
あり
☆適応☆
前立腺肥大症に伴う排尿障害。
☆用法・用量☆
成人には1日1回5mgを経口投与する。
☆禁忌☆
⚫︎本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
⚫︎硝酸剤投与中又は一酸化窒素<NO>供与剤投与中(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)の患者。
⚫︎可溶性グアニル酸シクラーゼ<sGC>刺激剤投与中(リオシグアト)の患者。
⚫︎不安定狭心症のある患者[これらの患者は臨床試験では除外されている]。
⚫︎心不全<NYHA分類3度以上>のある患者。
⚫︎コントロール不良の不整脈、低血圧[血圧<90/50mmHg]又はコントロール不良の高血圧[安静時血圧>170/100mmHg]のある患者。
⚫︎心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にある患者。
⚫︎脳梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者。
⚫︎重度腎障害のある患者。
⚫︎重度肝障害のある患者。
☆基本的な注意☆
⚫︎他のホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害剤と同様に、本剤は血管拡張作用を有するため軽度の一過性血圧低下があらわれる場合がある。本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること。
⚫︎4時間以上の勃起延長又は持続勃起<6時間以上持続する痛みを伴う勃起>が外国にてごくまれに報告されている。持続勃起に対する処置を速やかに行わないと陰茎組織の損傷又は勃起機能を永続的に損なうことがあるので、勃起が4時間以上持続する症状がみられた場合、直ちに医師の診断を受けるよう指導すること。
⚫︎本剤投与後に急激な視力低下又は急激な視力喪失があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、速やかに眼科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること。
⚫︎臨床試験において、めまいや視覚障害が認められているので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
⚫︎本剤投与後に急激な聴力低下又は突発性難聴(耳鳴り、めまいを伴うことがある)があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、速やかに耳鼻科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること。
⚫︎国内において他の前立腺肥大症治療薬と併用した際の臨床効果は確認されていない。
☆併用注意薬☆
たくさんあるので添付文書を参照してください。
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2590016F1020_2_02/?view=frame&style=XML&lang=ja
☆副作用☆
消化不良、頭痛、ほてりなど。
☆高齢者☆
一般に生理機能が低下しているので注意して投与する。
☆妊婦☆
女性には投与しない。
☆小児☆
小児には投与しない。
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