薬のメモ帳〜新型コロナ治療薬 パキロビッドパック〜 




2022年8月18日(木)

今日は2022年2月に特例承認された新型コロナウイルス治療薬『パキロビッド』の勉強をしようと思います。

現在、経口の新型コロナウイルス治療薬はこの『パキロビッド』と『ラゲブリオ』しかありません。

パキロビッドはニルマトレルビルリトナビルという2種類の薬が入ったパックの薬です。

それぞれの成分を詳しくみていきましょう。

ニルマトレルビル

新型コロナウイルスを標的に創薬した新規化合物で、メインプロテアーゼ(3LCプロテアーゼ)を阻害することで、ウイルスに複製を抑制します。

リトナビル

新型コロナウイルスに対する抗ウイルス活性はない。ニルマトレルビルの代謝を詐害し、その濃度を増加させる。

またHIVの治療薬でもある。

この二つの薬が合わさって初めて効果を示します。2剤一緒に服用しましょう。

パキロビッドは「重症化リスク因子」を有する軽症から中等症の患者さんに使用します。

目次

パキロビッドの特徴

  • 新型コロナウイルスの重症化を80%以上減少させる。ちなみにラゲブリオは30%程度とのこと。
  • 併用禁忌の薬が多い:もし、定期で服用している場合医師・薬剤師に相談しましょう。よく処方される眠剤なんかも禁忌だったりします。
  • 中等度腎機能障害者は、減量が必要。重度腎機能障害は中止になります。
  • パキロビッドはまだ安定供給が難しいことから、パキロビッド登録センターへ登録した医療機関へ注文があったら納品する形をとっている。
  • 投与対象は軽症・中等症で重症化するリスクがある患者さん。インフルエンザの薬のように、健常人はコロナになってもパキロビッドは投与に対象にはなりません。
  • 薬価収載なし。
  • オミクロン株にも効果あり

用法・用量

通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、ニルマトレルビルとして1回300mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与する。

中等度の腎機能障害患者(eGFR[推算糸球体ろ過量]30mL/min以上60mL/min未満)には、ニルマトレルビルとして1回150mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与する。

考察

私の病院では最近登録をしました。ラゲブリオよりキレ味が良いらしい。

でも併用禁忌が多くて、扱いにくいかなーと思っています。でも重症化リスクのある人で、禁忌に当てはまらない場合は積極的に服用したほうがいいと思います⭐️

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りこ
こんにちは。りこと言います。パート働いている2児のアラフォーワーママです🙋‍♀️ 毎日、食事を作る時間がない・・・と言うことで、「ホットクック」を購入!! 買ったからには使いこなしたい!と思い、ホットクックレシピを試行錯誤🌸 楽しく時短しています🎵よかったら参考にしてください(o^^o) よろしくお願いします🌼
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