薬のメモ帳〜抗アレルギー薬〜




おはにちわ、薬剤師ののまりこです。

今日は、皆さんが一度は服用したことがある、抗アレルギー薬のまとめをしたいと思います。
☆参考書:新・違いがわかる同種・同効薬

新・違いがわかる!同種・同効薬(上巻) [ 黒山政一 ]


新・違いがわかる!同種・同効薬(下巻) [ 黒山政一 ]


今日の治療薬2021 解説と便覧 [ 浦部 晶夫 ]

まず、アレルギー反応(過敏反応)とは、通常は無害な物質に対して免疫系が異常な反応をすることを指します。
即時型と遅延型があり、即時型アレルギーには花粉症、気管支喘息、食物やハチ毒でのアナフィラキシーがあります。遅発型アレルギーには、接触性皮膚炎があります。通常、アレルギー反応が起こると、涙目や眼のかゆみ、鼻水、皮膚のかゆみや発疹、くしゃみなどが起こります。これらを治療するのが抗アレルギー薬と呼ばれる物です。薬の剤形は内服薬、目薬、点鼻薬、吸入薬と様々です。代表的な薬を見てみましょう。

抗アレルギー薬とはヒスタミン関連薬+トロンボキサン関連薬+ロイコトリエン関連+Th2サイトカイン阻害薬のことを指します。

☆ヒスタミン関連薬☆

  • ケミカルメディエーター遊離抑制薬
    マスト細胞に作用し、ケミカルメディエーター(ヒスタミンやロイコトリエンなど)の遊離を抑制します。効果が出るまで数週間かかるため数日の使用で中断しないようにしましょう。商品名はインタール、アレギサール、リザベンなどがこの作用の薬になります。
  • 抗ヒスタミン薬
    第一世代・・・H1受容体を遮断することで抗ヒスタミン作用を示します。中枢神経抑制作用(鎮静、眠気など)、抗コリン作用(口渇など)の副作用が強いです。商品名はポララミン、レスタミン、ペリアクチンなどです。
    第二世代・・・第一世代同様にH1受容体遮断作用に加えて、ケミカルメディエーター遊離抑制作用も示します。第一世代と比べて副作用が少ないです。商品名はオキサトミド、サジテンなどです。
    非鎮静第二世代・・・第二世代と同様の作用で、中枢系の副作用がさらに弱くなっています。今は、この種類が主流ですね。商品名はアレグラ、アレロック、ザイザル、アレジオン、タリオン、クラリチンなどです。

☆ロイコトリエン関連薬☆

  • ロイコトリエン遊離抑制薬・・・ロイコトリエン遊離阻害を有する。気管支拡張作用、気道分泌物抑制作用などを示す。商品名はケタスなどです。
  • ロイコトリエン受容体拮抗薬・・・ロイコトリエンの受容体への結合を阻害します。気管支拡張作用、血管透過性抑制作用などを示します。気管支喘息の長期管理などによく使用されます。商品名はキプレス、シングレア、オノンなどです。

どれかは服用したことがあるのではないでしょうか??抗アレルギー薬は副作用の無有や効果の違いが個々で違います。色々試してみて、合うものを探していきましょう(^^)

〈抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)の基本的な選び方〉

皆さん、花粉症が国民病となってきました。花粉症の時に服用する抗ヒスタミン薬。たくさん種類がありますがどのように薬を選ぶのか・・・参考にしてもらえればと思います、

  1. 鎮静性(眠気)を考慮して選ぶ
    抗ヒスタミン薬は、受容体親和性の高い官能基の導入により第一世代にくらべ第二世代は眠気、集中力や作業考慮、判断力の低下、抗コリン作用(口渇、便秘など)が少なくなっています。第二世代でも、鎮静性(眠気)は大きく異なっており、最も低いのはビラノア錠、ついでアレグラ錠となっています。鎮静性が低いからと言って治療効果も低いことはありません。
  2. 年齢に注意して選択する
    抗ヒスタミン薬は小児に小児出来る薬剤とできない薬剤があります。小児への投与は薬剤ごとに安全性が確立されている年齢が異なるためです。
  3. 患者に応じて剤形で選ぶ
    抗ヒスタミン薬は錠剤やカプセル剤以外にも口腔内崩壊錠、シロップ、ドライシロップ、内容液、口腔内フィルム、テープ剤など多くの剤形があります。花粉症など患者本人でも軽視しがちなので、患者の好みも考慮した剤形の選択が大切です。後発品は先発品にはない剤形が販売されていることがあります。
  4. 妊婦・授乳婦での選択
    我が国の添付文書では妊婦への投与に関する情報は十分ではないためらオーストラリア医薬品評価委員会の分類基準や厚生労働省事業「妊娠と薬情報センター」を参考にします。そこの情報をまとめると…
妊娠中

リスクが少ない抗ヒスタミン薬→レスタミンコーワ、アタラックスP、ペリアクチン、ポララミン、アレロック、クラリチン、デザレックス、アレグラ、ジルテック、ザイザル

授乳中

リスクが少ない抗ヒスタミン薬→レスタミンコーワ、デザレックス、アレグラ、クラリチン

ざっと選び方はこんな感じです。花粉症などで飲むことが多い抗ヒスタミン薬。効く効かないは個人差が多いです。眠気もとっても個人差があります。たくさん種類があるので、機会があれば色々飲んでみて自分に会うのを探してみてください。

〈抗ヒスタミン薬の意外な副作用〉

一度は服用したことのある抗ヒスタミン薬。代表的な副作用の眠気や口渇の他にも意外な副作用があったりします。

  1. 抗ヒスタミン薬では、中枢性(眠気など)あるいは抗コリン作用(口渇、便秘など)が注目されますが、頻度は低いものの、共通した副作用があります。月経不順や月経異常は第二世代の抗ヒスタミン薬で大部分に記載されています。記載されていない薬剤はビラノア錠、デザレックス錠、ルパフィン錠と比較的新しく承認された薬剤です。今後処方量が増えると追加されるかもしれません。同様に「味覚異常」も大部分の第二世代の抗ヒスタミン薬で記載されています。アレジオン錠は、頻度不明ですが「女性型乳房」や「乳房腫大」の副作用が認められています。また、多くの抗ヒスタミン薬で痙攣やてんかん発作が誘発されることが報告されています。痙攣を誘発しない薬は、アレグラ錠、アレジオン錠、アレロック錠、タリオン錠などです。
  2. インペアード・パフォーマンス
    抗ヒスタミン薬にある副作用にインペアード・パフォーマンスがあります。これは「自覚しにくい集中力・判断力の低下」と言う意味です。この副作用は眠気と異なり、第二世代でも差があります。面白い報告があります。ポララミン錠2mg(第一世代)(クロルフェニラミン)によるインペアード・パフォーマンスはウイスキーシングル3杯に相当することが報告されています。市販で売っている咳止め薬など1回にポララミン錠(クロルフェニラミン)2mgを服用し、1日6回まで服用可能なものもあり、6回服用するとウイスキーシングル18杯を飲んでいる状態になります。市販薬も十分注意しましょう。

☆参考書:新・違いがわかる同種・同効薬

新・違いがわかる!同種・同効薬(上巻) [ 黒山政一 ]


新・違いがわかる!同種・同効薬(下巻) [ 黒山政一 ]


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リン子
リン子と言います。時短で働いている2児のアラフォーワーママです🙋‍♀️ 義理両親と完全同居中。同居のこと、育児のことなど気持ちの整理・記録を残そうと思ってブログを始めました。ゆるーく、楽しく(たまに愚痴も笑)書いていこうと思います🙇‍♀️よろしくお願いします🌸 ⚫︎結婚して7年 ⚫︎同居して5年 ⚫︎職業は病院薬剤師 ⚫︎子供は4歳(女)と2歳(男) ⚫︎愛車はセレナ ⚫︎SMAP好き ⚫︎辛い食べ物好き
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