おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は下痢止めのロペミンカプセル(後発品:ロペラミド塩酸塩カプセル)について勉強しようと思います。そもそも下痢とは腸の働きが異常な状態になったときに起こります。正常な腸では「ぜん動運動」と言う運動により腸の内容物を肛門に送ります。内容物が腸を通過する際に内容物に含まれる水分が体内に吸収され適度な水分を含む便となります。このとき、なんらかの原因で「ぜん動運動」が活発になったり、水分がうまく吸収すれなかった時、便の中の水分量が増加し、下痢や軟便になります。ロペミンカプセルは腸内のぜん動運動を抑制することによって下痢を止めます。
目次
☆規格☆
- 1mg
- 細粒もあり
☆適応☆
下痢症
☆用法・用量☆
1日1~2mgを1~2回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
☆禁忌☆
- 感染性下痢患者[治療期間の延長を来す恐れがある]。
- 潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸を起こす恐れがある]。
- 6カ月以上2歳未満の乳幼児。
☆基本的な注意☆
- 下痢止めによる治療は下痢の対症療法であるので、脱水症状がみられる場合、輸液等適切な水・電解質の補給に留意する。
- 本薬の薬理作用上、便秘が発現することがあるので、用量に留意し、便秘が発現した場合は投与を中止する。また、特に便秘を避けねばならない肛門疾患等の患者には注意して投与する。
- 眠気、眩暈が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
☆併用注意薬☆
色々あるので添付文書を参照してください。
☆副作用☆
- 脱水症状
- 便秘
- 腹部不快感など
☆高齢者☆
用量に留意するなど、注意して投与する[一般に高齢者では生理機能が低下している]。
☆妊婦☆
- 基本は投与しない。
- あまり情報がない。
危険度は1。(5は禁忌)
☆小児☆
- 外国で、乳幼児<特に2歳未満>に過量投与した場合、中枢神経系障害、呼吸抑制、腸管壊死に至る麻痺性イレウスを起こしたとの報告がある。
- 細粒だと2歳以上の小児に投与可能となっている。
☆感想☆
下痢になったらまず整腸剤かなー?その次に収斂(しゅうれん)作用のある薬で、それでも止まらないときにロペミン使ってる気がします。最終手段って感じですかね。
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