おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日はベンゾジアゼピン系睡眠薬(短時間作用型)のレンドルミンD錠の勉強をしたいと思います。
レンドルミンD錠はGABA受容体に作用し睡眠誘発作用をもたらします。このタイプの薬はそれ以外にも抗不安作用や筋弛緩作用、抗痙攣作用も有します。デメリットは持ち越し効果(薬が朝まで残って起きれない、ふらつく)や認知機能の低下、耐性などの問題があります。そのため、近年では高齢者には積極的に使用することは少なくなりました。口腔内崩壊錠のため、水がなくても服用可能です。向精神薬なので、30日分しか処方できません。
目次
☆薬価☆(2021年現在)
先発品:19.3円
後発品(ブロチゾラム):10.1円(一番安い)
☆規格☆
- 0.25mg
- 普通錠もあり
☆適応☆
- 不眠症
- 麻酔前投薬。
☆用法・用量☆
本剤の用量は、年齢、症状、疾患などを考慮して適宜増減するが、次のように投与する。
1.不眠症:1回0.25mgを就寝前に経口投与する。
2.麻酔前投薬:
・手術前夜:1回0.25mgを就寝前に経口投与する。
・麻酔前:1回0.5mgを経口投与する。
不眠症には、就寝の直前に服用させる。
また、服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させない。
☆禁忌☆
- 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
- 重症筋無力症の患者[重症筋無力症を悪化させる恐れがある]。
- 肺性心、肺気腫、気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下している場合[炭酸ガスナルコーシスを起こす恐れがある]。
☆基本的な注意☆
- 本剤の影響が翌朝以後に及び、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
- 本剤は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する製剤ではないため、崩壊後は唾液又は水で飲み込む。
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避ける(本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討する)。
☆併用注意薬☆
たくさんあるので添付文書を参照してください。
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/medley-medicine/prescriptionpdf/650168_1124009F2025_1_17.pdf
☆副作用☆
- 眠気
- ふらつき
- だるさなど
☆高齢者☆
少量から投与を開始するなど慎重に投与する[高齢者では運動失調等の副作用が発現しやすい]。
☆妊婦☆
妊娠中にベンゾジアゼピン系薬剤の投与を受けた患者の中に奇形児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査が報告されている。基本は使用しないでください。
☆小児☆
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
☆感想☆
眠剤の中ではよく処方されます。作用はマイルド。「これがないと眠れないんです」って患者さんもよくいます…毎日飲んでる方が、急にやめると退薬症候(一過性に不安・振戦・発汗などが出現すること)や反跳性不眠(薬服用前よ
強い不眠が出ること)の症状が現れる可能性があるので医者や薬剤師に相談して少しづつ減量していきましょう。
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