どうも、薬剤師ののまりこです!!
今日は糖尿病治療薬の一つ、メトグルコ錠についてです。
糖尿病治療薬には内服薬やインスリンなどの自己注射薬と色々あります。メトグルコ錠はビグアナイド薬(BG薬)と呼ばれ、インスリンの効きが悪くなっている人(インスリン抵抗性増大)に使用されます。1961年より発売されておりとっても古い薬です。
乳酸アシドーシスとは・・・BG薬は肝臓で乳酸から糖が作られるのを防ぐ作用があります。通常はBG薬によって増加した乳酸の代謝が増加し乳酸値のバランスが保たれるのだが、それ以上に乳酸が増加してしまい悪影響を起こすことを言います。
初期症状は吐気、嘔吐、筋肉痛、過呼吸など。
⭐️規格⭐️
250mg
500mg
⭐️適応⭐️
2型糖尿病
⭐️用量⭐️
開始→1日500mgより始める。
副作用の消化器症状(吐き気や下痢など)が起こる可能性があるので少量から開始です。消化器症状はだんだん治まって行くことが多いです
維持量→徐々に用量を増やしていき、1日750mg〜1500mgで服用する。もちろん個人差があるのでこの量より少ない人もいます。
最高量は1日2250mgまでです。
⭐️用法⭐️
食後が推奨!消化器症状の副作用防止のためです。
1日2〜3回に分けて服用。
⭐️禁忌⭐️
・重度の腎機能障害者(透析患者を含む)
・重度の肝障害者
・1型糖尿病患者
・過度のアルコール摂取者
など他にも多々あるので詳しくは添付文章を見てください。
⭐️注意事項⭐️
・腎機能が悪い人は乳酸アシドーシス発言の危険があるので少量より開始し、頻回に腎機能を確認する(腎機能悪い人は最高用量が低く設定されています)
・高齢者(75歳以上)の人は乳酸アシドーシスの報告が多いので慎重に投与する
・ヨード造影剤(心臓カテーテル検査や造影CT検査など)と併用注意になっている(乳酸アシドーシスを起こすことがあるため)。検査の48時間前に服用中止し、再開も検査ご48時間後にすること
・3〜4ヶ月服用しても効果が見られない時は違う治療に切り替える
・オルメテック錠と一包化(裸錠で一緒の袋に入れること)すると変色することがあるので一包化は避ける
⭐️副作用⭐️
・乳酸アシドーシス
・低血糖
・肝機能障害
・下痢などの消化器症状
など
⭐️妊婦⭐️
服用禁忌。胎児に移行し、動物実験で催奇形成が報告されているため。
⭐️感想⭐️
欧米では肥満2型糖尿病患者さんに1番に使用される薬で日本の糖尿病治療薬の内服で一番古いです。今の日本ではよく使われているが、昔は副作用の乳酸アシドーシスが問題視され今より最高用量が低く(1日750mgまで)あまり効かないと使用されない時期があったが、近年はその効果(体重増加を助長しない、低血糖起こりにくいなど)が見直され用量も改善されよく使用されるようになりました。若くてぽっちゃりな人はよく服用してるかな。でも2250mg服用している人は見たことがない。ビグアナイド薬はメトグルコ錠一択ですね。
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