おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は去痰薬の勉強をしようと思います。
気道粘膜には杯細胞や気管腺・気管支腺が存在し、気道分泌物を生産しています。気道分泌物は極少量で、上皮細胞の繊毛運動によって咽頭側へ運ばれて気道を清浄化します。正常では気道分泌物は無意識に嚥下さるため喀痰(痰を出すこと)はみられませんが、気道に炎症が起こると、杯細胞が増加し、粘液量の増加や性状の変化などにより嚥下しきれなくなり痰として排出されます。
気道分泌物は約94%が水、5%が粘性分であるムチン、残りが電解質、細胞遺残物などで構成されています。異常な気道分泌物は粘性が高くネバネバしています。去痰薬は痰の物理的性状を変化させたり、気道粘膜を潤滑にしたりすることで痰を喀痰しやすくする薬です。
ムコダイン錠は粘液の組成のバランスを調整して排出しやすくしてくれます。気道粘膜修復薬と言われる分類になります。最も頻度の高い去痰薬で、風邪薬の常連ですね。後発品ありです。
目次
☆規格☆
- 250mg
- 500mg
- 散剤
- 水剤もあります。
☆適応☆
- 次記疾患の去痰:上気道炎(咽頭炎、喉頭炎)、急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核。
- 慢性副鼻腔炎の排膿。
☆用法・用量☆
1回500mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
☆禁忌☆
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
☆併用注意薬☆
なし
☆副作用☆
- 食欲不振
- 下痢など。
☆高齢者☆
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。と記載がありますが、過去のデータからほぼ安全と言われています。
☆小児☆
- 水剤
- 散剤使用できます。
☆感想☆
私は風邪を引くとほぼ痰が出ます。なかなか痰が出なくて、去痰薬飲みたーいってよく思います。処方でも風邪の人にだいたい出てます。でも、服用して劇的に痰が出やすくなる訳じゃないので、効果の実感はあまりないかも。
さらに詳しく知りたい方は添付文章をご覧ください。
https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/medicine/pdf/a_mucod.pdf
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