おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は抗ヒスタミン薬のビラノア錠の勉強をしようと思います。
この薬は2016年に発売された比較的新しい薬です(後発品なし)。抗ヒスタミン薬第二世代に分類されます。抗ヒスタミン薬は脳内にも移行することで眠気などの副作用が起きますが、ビラノア錠は脳内に薬剤が移行しないと言われており、眠気などの副作用か少なく、添付文書に車の運転注意の記載もありません。速効性と持続性を兼ね備えています。ただ、食事の影響を受けるので(吸収阻害される)ため、服用は空腹時(食後2時間)になります。
目次
☆規格☆
20mg
☆適応☆
- アレルギー性鼻炎
- 蕁麻疹
- 皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒。
☆用法・用量☆
1回20mgを1日1回空腹時に経口投与する。
☆禁忌☆
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
☆基本的な注意☆
- 本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
- 本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意する。
- 本剤は、アレルゲン皮内反応を抑制するため、アレルゲン皮内反応検査を実施する3~5日前より本剤の投与を中止することが望ましい。
☆併用注意薬☆
エリスロマイシン、ジルチアゼム(本剤の血漿中濃度を上昇させるとの報告がある)
☆副作用☆
- 眠気
- 口渇
- 頭痛など
☆高齢者☆
一般的に高齢者では生理機能が低下していることが多く、腎臓からも排泄される本剤では血中濃度が上昇する恐れがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
☆小児☆
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する有効性及び安全性は確立していない(国内での使用経験がない)。
☆感想☆
種類の多い抗ヒスタミン薬第二世代の1つ。職場に採用がないので、なんとも言えませんがよく処方されているのかな?既存の第二世代のほうが良く処方されている気がします。空腹時投与で飲み方がちょっと面倒くさいかも。薬の情報だけ見ると副作用も少なくとても良い薬だと思います。自分も花粉症なのて試してみたいですね。
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