こんにちは😃のまりこです😁😁
今日は2011年に発売された日本初の錠剤型経口腸管洗浄剤、ビジクリア配合錠の勉強をしようと思います。
ビジクリア配合錠は大腸内視鏡検査の前処置における腸管内溶物の排除のために使用されます。
簡単に言えば、大腸検査のために便を出す下剤ですね。
従来はニフレック配合内容液やモビプレップ配合内溶液のように約2Lの溶液を服用しなければいけなく、患者さんへの負担が大きかったです。
ビジクリア配合錠は上記の薬剤に比べて服用しやすく、服用する水の量も以前より少なくて済むため、患者さんの負担軽減・コンプライアンスの向上に繋がることが期待されています。
〈作用機序〉
腸管内に水分を貯留させて、便をやわらきくし、瀉下作用を示し腸管洗浄力を発揮します。
〈ビジクリア配合錠の特徴〉
- 1回に5錠で10回反復する。(合計50錠のむ)
- 大腸内視鏡検査の前処置で唯一の錠剤。
- 禁忌が多い。
- 液剤のように2Lもの水を飲まなくてもいい。
〈簡易添付文章〉
目次
☆適応☆
大腸内視鏡検査前処置における腸管内容物の排除。
☆警告☆
- 重篤な事象として、急性腎不全、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)が現れることがあり、このような事象が発現した場合には、永続的腎機能障害に至ることが多く、また、長期にわたり透析が必要となることもあるため、予め十分な問診・観察を行い、慎重に行う。
- 本剤の投与により重篤な不整脈や痙攣等の有害事象が発生する恐れがあるので本剤の適用に際しては、十分注意する。
- 類薬において、腸管内圧上昇による腸管穿孔が認められていることから、排便、腹痛等の状況を確認しながら、慎重に投与するとともに、腹痛等の消化器症状が現れた場合は投与を中断し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について慎重に検討する。
☆禁忌☆
- 透析患者を含む重篤な腎機能障害のある患者、急性リン酸腎症のある患者[吸収されたリンの排泄が遅延し、血中リン濃度の上昇が持続する恐れがあり、腎機能障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)を悪化させる恐れがある]。
- 高血圧症の高齢者[急性腎不全、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現する恐れがある]。
- うっ血性心不全又は不安定狭心症の患者[心不全症状や狭心症状を悪化させる恐れがある]。
- QT延長症候群、重篤な心室性不整脈を有する患者[QT延長や重篤な心室性不整脈症状を悪化させる恐れがある]。
- 腹水を伴う疾患を合併する患者[リン酸ナトリウムの過度の吸収を促す恐れがある]。
- 胃腸管閉塞症又は胃腸管閉塞症の疑いのある患者[腸管穿孔を起こす恐れがあり、また、リン酸ナトリウムの過度の吸収を促す恐れがある]。
- 腸管穿孔又は腸管穿孔の疑いのある患者[腹膜炎その他重篤な合併症を起こす恐れがある]。
- 中毒性巨大結腸症の患者[穿孔を引き起こし腹膜炎、腸管出血を起こす恐れがある]。
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者[発疹、斑状丘疹状皮疹、アレルギー性浮腫等が現れる恐れがある]。
☆用法・用量☆
大腸内視鏡検査開始の4~6時間前から本剤を1回あたり5錠ずつ、約200mLの水とともに15分毎に計10回(計50錠)経口投与する。
☆用法・用量の注意☆
- 大腸内視鏡検査前日の夕食は翌日の経口投与開始12時間前までに終了させ、夕食後は、大腸内視鏡検査終了まで絶食(水分[水、お茶等]摂取のみ可)とする。
- 本剤を服用する際は、水とする(なお、ミネラルウォーター及びお茶での服用は可とする)。
- 排本剤服用後の排便は、服用開始後、約1時間30分頃から始まり、約2時間30分間持続し、服用開始後4時間(240分)以降には、大腸内視鏡検査が実施可能となる。なお、服用開始約3時間30分後には排泄液がほぼ透明となる。
- 高齢者に投与する際には、1回あたりの5錠を小分けし、15分間をかけて約200mLの水で投与し、投与中は十分に観察し、異常が認められた場合は投与を中止する。
☆副作用☆
腹痛、下痢、吐き気、電解質異常など。
☆高齢者☆
- 高齢者において、まれではあるが急性腎不全等の重篤な腎疾患が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行う。特に、高血圧症の高齢者には、本剤を投与しない。
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので、十分観察しながら慎重に投与する。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
☆小児☆
小児等に対する安全性は確立していない[使用経験がない]。
リンク
リンク
リンク
コメントを残す