わおはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日は前立腺肥大症の薬、ハルナールD錠の勉強をしようと思います。
ハルナールは選択的α1受容体遮断薬の1つです。ノルアドレナリンのα1受容体への結合を阻害し、平滑筋を弛緩させて、尿道抵抗を小さくします。この種類は前立腺肥大症の第一選択薬で早期の症状改善効果が期待できます。夜間頻尿で尿量の多い人にはNSAIDs(ロキソニンやセレコックスなど)と併用するときもあります。ハルナールの特徴は作用時間長いことです。また徐放性粒を含有しており、かみ砕いた際に徐放性粒が壊れ、薬物動態が変わる可能性があるため、本剤は噛んだり砕いたりしてはいけません。
目次
☆薬価☆(2021.9)0.2mg錠
先発品:75.6円
後発品(1番安い物):23.7円
☆規格☆
- 0.1mg
- 0.2mg
☆適応☆
前立腺肥大症に伴う排尿障害。
☆用法・用量☆
0.2mgを1日1回食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
☆禁忌☆
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
☆基本的な注意☆
- 本剤の過剰投与により血圧低下が予想されるので、投与量には注意すること。
- 立位血圧が低下することがあるので、体位変換による血圧変化に注意すること。
- めまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意させること。
- 本剤投与開始時に降圧剤投与の有無について問診を行い、降圧剤が投与されている場合には血圧変化に注意し、血圧低下がみられたときには、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
☆併用注意薬☆
たくさんあるの添付文書を参照してください。
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00050601.pdf
☆副作用☆
- めまい
- 立ちくらみ
- 低血圧
- 頭痛など。
☆高齢者☆
高齢者で腎機能低下している場合は0.1mgから投与を開始し、経過を十分に観察した後に0.2mgに増量すること(0.2mgで期待する効果が得られない場合にはそれ以上の増量は行わないで、他の適切な処置を行うこと)。
☆感想☆
前立腺肥大症の患者は多く、排尿困難は入院中でもよく起こります。ハルナールは代表的な薬で、よく処方されます。口腔内崩壊錠で水無しでも飲めますし、1日1回の服用でいいので服用しやすいと思います。
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