今日は抗ヒスタミン薬と血管収縮薬が含有されたディレグラ配合錠の勉強をしたいと思います。
ディレグラ配合錠は第二世代抗ヒスタミン薬のアレグラ錠30mgと血管収縮作用のあるα交感神経刺激薬の塩酸プソイドエフェドリン60mgが含まれています。
- アレグラ錠・・・アレルギー物質をブロックし、くしゃみ、鼻水などのアレルギー症状を軽減
- 塩酸プソイドエフェドリン・・・交感神経を刺激し、鼻腔粘膜の充血や膨張を軽減し、鼻詰まりを改善
ディレグラ配合錠はアレルギー薬の1つですが、蕁麻疹や皮膚疾患の痒みには使用されず、くしゃみ鼻水だけでなく、鼻詰まりがひどいアレルギー性鼻炎の人にオススメの薬です。

ディレグラ配剤にはいくつ注意事項があります。
- 食事と飲み合わせが悪く、食後投与で吸収率が70%低下する報告があるため、服用は空腹時が推奨されている。
- 塩酸プソイドエフェドリンには興奮作用があるため、寝る前の服用は避けたほうがよい。(飲み方は起床時と夕食後2時間後がおススメです。)
- 連用により、ディレグラ配合錠の効果低下また、やや依存性があるため、使用は短期間、長くとも2週間以内にとどめる。
- ちょっと錠剤が大きいので、高齢者は服用しずらい。
私の病院では、鼻詰まりのひどい時だけ頓用で使用する人が多いです。個人差はありますが、「良く効いた。」と効果を実感される方が多いです!
- 鼻詰まりを伴うアレルギー性鼻炎に有効
- 錠剤が大きい
- 飲み方は1日2回、起床時と夕食後2時間後の空腹時投与が推奨
- 短期間使用にとどめる
- アレルギー薬だが自動車運転可能
- 禁忌がやや多い
- 後半品あり
- 徐放錠なので、噛んだり砕いたりしない
目次
簡易添付文書
適応
アレルギー性鼻炎。
(効能又は効果に関連する注意)
鼻閉症状が中等症以上の場合に本剤の使用を検討すること。
用法・用量
通常、成人及び12歳以上の小児には1回2錠を1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与する。
禁忌
- 本剤の成分及び塩酸プソイドエフェドリンと化学構造が類似する化合物(エフェドリン塩酸塩又はメチルエフェドリン塩酸塩を含有する製剤)に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 重症高血圧の患者[症状が悪化するおそれがある]。
- 重症冠動脈疾患の患者[症状が悪化するおそれがある]。
- 閉塞隅角緑内障の患者[症状が悪化するおそれがある]。
- 尿閉のある患者[症状が悪化するおそれがある]。
- 交感神経刺激薬による不眠、めまい、脱力、振戦、不整脈等の既往歴のある患者[塩酸プソイドエフェドリンの交感神経刺激作用が強くあらわれるおそれがある]。
基本的な注意事項
本剤の使用は鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ、鼻閉症状の緩解がみられた場合には、速やかに抗ヒスタミン剤単独療法等への切り替えを考慮すること(本剤を2週間を超えて投与したときの有効性及び安全性は臨床試験では検討されていないため、2週を超えて投与する場合には患者の症状を確認しながら投与すること)。
副作用
不眠、口渇、頭痛など。
高齢者
異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。腎機能が低下していることが多く、血中濃度が上昇する場合がある。
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
小児
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児に対する有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
どんな効果があるのかしら??