サルウス シス、薬剤師ののまりこです!!
本日は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発抑制に使用されるタケキャブ錠についてです。


今回紹介するタケキャブ錠は2015年に発売された新しい薬で、今までの薬と比べてより強力に胃酸分泌を抑制します。
目次
概要
従来、消化性潰瘍や胃食堂逆流性食道炎などの胃酸関連疾患では、H2ブロカー(商品名:ガスター錠など)やPPI(商品名:タケプロン錠やネキシウムカプセルなど)を服用し胃酸の分泌を抑制することで治療してきました。今回のタケキャブ錠はPPIに分類されますが、少し作用の仕方が違い、Kイオンー競合型アシッドブロッカーと呼ばれることもあります。
特徴
- 遅効性がある
- 薬の効果で個人差が少ない
- 高ガストリン血症に注意
- 細菌過剰繁殖注意(使用期間は短いほうがいい)
- まだ後発品はありません
適応
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 逆流性食道炎
- 低アスピリン投与時における胃潰瘍
- ピロリ除菌の補助
規格
- 10mg
- 20mg
用法および用量
〈胃潰瘍・十二指腸潰瘍〉
成人には1回20mgを1日1回経口投与する。
胃潰瘍では8週間、十二指腸潰瘍では6週間まで投与する。
〈逆流性食道炎〉
成人には1回20mgを1日1回傾向投与する。
4週間までの投与とし、効果不十分な場合は8週間まで投与する。
再発、再燃を繰り返す逆流性食道炎においては、1回10mgを1日1回傾向投与する。
〈低容量アスピリン投与時における胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発抑制〉
1回10mgを1日1回傾向投与する。
〈ピロリの除菌の補助〉
禁忌
- ボノプラザンという成分に対して過敏症の既往歴のある方
- アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩を投与中の方
アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩を含む薬は下記からチェックして下さい。
注意事項
- 長期投与にあたっては、定期的に内視鏡検査を実施するなどの観察を十分に行う。
- 腎機能障害:排泄が遅延することにより血中濃度が上昇する。
- 肝機能障害:代謝、排泄が遅延することによって血中濃度が上昇する事がある
- 妊婦:治療効果が薬の危険性を上回ると判断された場合に投与する。
- 授乳婦:母乳へ移行することが報告されている。
- 小児など:臨床試験を行なっていない。
- 高齢者:腎機能・肝機能などの整理機能が低下している。
副作用
- ショック、アナフィラキシーショック
- 汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少
- 肝機能障害
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多型紅斑
- 血便を伴う重篤な大腸炎
- 消化器症状
- その他
まとめ・感想
- 消化器だけでなく内科でもよく処方出ている。
- 副作用が少ない。一番聞くのは下痢かな。
- 1日1回でいいので使いやすい。
- 市販薬のガスターとは一緒に服用しないので投薬するときは市販薬を飲んでないかチェックする。
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