薬のメモ帳〜セレネース錠〜

こんにちは😃のまりこです(o^^o)

今日は統合失調症治療薬（抗精神病薬）であるセレネース錠の勉強をしようと思います。

セレネース錠は抗精神病院薬の中で第一世代の定型抗精神病薬のブチロフェノン系に分類されます。

高力化で強い抗精神病作用を示します。

その反面副作用も多く、今は統合失調症の第一選択薬は副作用の少ない非定型抗精神病薬になっています。

☆作用機序☆

中脳反縁系のD2受容体遮断することによって、陽性症状（幻覚、妄想、自我障害など）に有効。しかし、陰性症状（感情鈍麻、自発性消失、自閉、認知機能低下など）には効果は薄い。

☆セレネース錠の特徴☆

• 適応外で延髄のCTZのD2受容体遮断作用による麻薬や抗がん剤投与時の制吐剤として使用される。
• 適応外でしゃっくりにも使用される。
• 効果が出るには1週間以上かかるで、焦らず服用を続けることが大切。
• 急に中止してはいけない。
•  錐体外路症状（遅延性ジスキネジア、パーキンソン症候群、アカシジアなど）や高プロラクチン血症の発現の危険性が高い。
• 抗精神病薬で唯一の静脈注射がある。せん妄や、精神疾患による興奮、幻覚妄想状態で経口投与が不能な場合に使用される。（筋肉注射の薬剤はある）また、散剤や内容液など剤形が多数ある。
• 体重増加、脂質・血糖への影響は少ない。

〈簡易添付文書〉

☆規格☆

0.75mg  1mg  1.5mg  3mg

散剤、内容液、注射もある。

☆適応☆

統合失調症、躁病。

☆用法・用量☆

１日０．７５～２．２５ｍｇから始め、徐々に増量する。維持量として１日３～６ｍｇを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

☆禁忌☆

• 昏睡状態の患者［昏睡状態が悪化する恐れがある］。
• バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者［中枢神経抑制作用が増強される］。
• 重症心不全患者［心筋に対する障害作用や血圧降下が報告されている］。
• パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者［錐体外路症状が悪化する恐れがある］。

⚫︎本剤の成分又はブチロフェノン系化合物に対し過敏症の患者。

⚫︎アドレナリン投与中＜アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く＞の患者。

⚫︎妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

☆基本的な注意事項☆

⚫︎眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。

⚫︎本剤は制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので、注意する。

⚫︎抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意する。

☆副作用☆

悪性症候群、錐体外路症状、高プロラクチン血症、不眠、眠気、ふらつきなど。

☆高齢者☆

高齢者では、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する［錐体外路症状等の副作用が現れやすい］。

☆妊婦☆

基本禁忌。

☆小児☆

小児等には慎重に投与する［小児に抗精神病薬を投与した場合、錐体外路症状、特にジスキネジーが起こりやすいとの報告がある］。

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