こんにちは😃のまりこです🌸
今日は1992年に発売された、日本で唯一の肥満症治療薬、サノレックス錠の勉強をしようと思います。

肥満を薬で治せるの??
サノレックス錠は脳の視床下部(食欲中枢)に直接働きかけ、満腹感を増強させます。その結果、空腹感を感じることが少なくなり、自然と食事量が減り、体重減少につながります。

私も痩せたい!!病院に行って処方してもらおう!!
サノレックス錠は誰でも処方してもらえる薬ではありません。サノレックス錠の適応は、『肥満度が+70%以上又はBMIが35以上の高度肥満症患者に対して、食事療法及び運動療法の補助療法として用いること。』と記載があり、かなり高度な肥満の人しか使用できません。

図お借りしましたが、BMI35以上だと、赤い体型になります…
また覚醒剤のアンフェタミンと似た作用を持っており、依存・抑うつ・興奮・眠気・便秘などの副作用も問題となります。

安易に飲む薬ではないですね。
私の病院には取り扱いがありません。どの程度体重が減るか興味ありますが、副作用も多く、おススメしにくい薬ですね。
〈サノレックス錠の特徴〉
- 日本で唯一の肥満治療薬。
- 最大3ヶ月しか服用できない。
- アルコール乱用歴のある人は使用できない。
- 後発品なし。
- 向精神薬で投薬日数に制限があり、14日しか処方ができない。
- 服用して平均10kg近く減量するが、投薬が終わるとリバウンドする可能性がある。
- 海外では、数週間以内で耐性ができるとの報告もある。
〈簡易添付文書〉
目次
☆規格☆
0.5mg
☆適応☆
あらかじめ適用した食事療法及び運動療法の効果が不十分な高度肥満症(肥満度が+70%以上又はBMIが35以上)における食事療法の補助及び運動療法の補助。
☆用法・用量☆
通常、成人には0.5mgを1日1回昼食前に経口投与する。1日最高投与量は1.5mgまでとし、2~3回に分けて食前に経口投与するが、できる限り最小有効量を用いる。投与期間はできる限り短期間とし、3カ月を限度とする。なお、1カ月以内に効果のみられない場合は投与を中止する。睡眠障害を引き起こすことがあるので夕刻の投与は避ける。
☆禁忌☆
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧が上昇する恐れがある]。
- 重症心障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
- 重症膵障害のある患者[インスリン分泌抑制作用を有する]。
- 重症腎障害・重症肝障害のある患者[代謝又は排泄が遅延する恐れがある]。
- 重症高血圧症の患者[カテコラミンの昇圧作用を増強する]。
- 脳血管障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
- 不安状態・抑うつ状態・異常興奮状態の患者及び統合失調症等の精神障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
- 薬物乱用・アルコール乱用歴のある患者[このような患者では一般に依存性、乱用が起こりやすいと考えられる]。
- MAO阻害剤投与中又はMAO阻害剤投与中止後2週間以内の患者。
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
- 小児。
☆基本的な注意☆
- 本剤投与中に肺高血圧症が現れたとの報告があり、また、海外で、食欲抑制剤の長期投与により肺高血圧症の発症の危険性が増加するとの報告があるので、本剤を3カ月を超えて投与しない。
- 急激な減量による心血管系の合併症のリスクを避けるため本剤投与中は体重の推移に注意する。
- 本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。
☆副作用☆
口渇、便秘、睡眠障害、吐き気、依存など。
☆高齢者☆
市販後調査で収集した安全性解析対象症例において、高齢者における副作用発現症例率は、65歳未満の症例に比べて高い傾向が認められている。
☆妊婦☆
禁止。胎児毒性が報告されている。
☆小児☆
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児には投与しない。
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