こんにちは😃のまりこです😊
今日は過敏性腸症候群(IBS)治療薬のコロネル錠の勉強をしたいと思います。
コロネル錠はIBSの第一選択薬で、小腸や大腸の中性条件下で高い吸水性と保水性を示し、膨張・ゲル化します。柔らかすぎる便は硬く、硬すぎる便は柔らかくします。そのため、下痢時にも便秘にも効果を示します。
☆詳しい作用機序☆
胃内の酸性条件下でCaを脱離して、ポリカルボフィルとなる。これが小腸や大腸の中性条件下で消化管内水分保持作用及び、消化器官内内容物輸送調節作用を示します。
☆コロネル錠の特徴☆
- 錠剤が大きい。
- 散剤もある。
- ポリフル錠とコロネル錠は名前が違うだけで、まったく同じ薬である。
- 併用注意薬が多い。
- 後発品あり。
〈簡易添付文書〉
目次
☆規格☆
500mg 散剤もあり。
☆適応☆
過敏性腸症候群における便通異常(下痢、便秘)及び消化器症状。
☆用法・用量☆
通常、成人には1日量1.5~3.0gを3回に分けて、食後に水とともに経口投与する。1日投与量:3~6錠。下痢状態では1日1.5gでも効果が得られているので、下痢状態の場合には1日1.5gから投与を開始することが望ましい。
☆禁忌☆
- 急性腹部疾患(虫垂炎、腸出血、潰瘍性結腸炎等)の患者[症状を悪化させるおそれがある]。
- 術後イレウス等の胃腸閉塞を引き起こすおそれのある患者[症状を悪化させるおそれがある]。
- 高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を助長するおそれがある]。
- 腎結石のある患者[腎結石を助長するおそれがある]。
- 腎不全<軽度及び透析中を除く>のある患者。
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
☆注意事項☆
- 本剤は、服用後に途中でつかえた場合に、膨張して喉や食道を閉塞する可能性があるので、十分量(コップ1杯程度)の水とともに服用させること。
- 対症療法であるので、症状の改善が認められない場合は長期に使用しない(約2週間がめど)。
☆副作用☆
肝機能障害、尿潜血、尿蛋白陽性
下痢など。
☆高齢者☆
減量するなど用量に留意すること(一般に高齢者では腎機能が低下していることが多く、高カルシウム血症があらわれやすい)。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
☆小児☆
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
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