薬のメモ帳〜エリキュース錠〜




こんにちは。リン子です(°▽°)今日は2013年2月に発売された、抗凝固薬でDOACのひとつ、エリキュース錠の勉強をしようと思います。

以前は、抗凝固薬の内服はワーファリン錠しかありませんでした。ワーファリン錠は用量コントロールが難しいことや、一部食事との飲み合わせが悪いこともあって使いにくい薬でした。

しかし、近年DOACと呼ばれる種類の抗凝固薬が発売されました。DOACとは新規抗凝固薬と呼ばれ、今はワーファリン錠に変わって処方されるケースが増えてきています。日本では4種類発売されています。

エリキュース錠は、抗凝固因子であるXa因子を阻害することで脳梗塞を予防します。

エリキュース錠はNOACの中でも1日2回服用の製剤です。出血があった際に、1日1回にするなど、調節しやすく、まだ他のDOACに比べると出血の副作用が少ないと言われています。

また減量すべき基準も明確に記載されているので悩むことは少ないと思います。

私の病院でも服用している患者さんは多くいます。血尿が出たり、皮下出血がひどい時は他のDOACからエリキュース錠へ変更になった症例もありました。1日1回で服用している患者さんもいます。

錠剤の大きさも小さく、服用しやすいと思います。

  • 半減期は6〜8時間で手術前する際は1〜2日前に休薬します
  • 食事の制限はない
  • 腎機能低下患者さんには減量して投与する
  • 減量基準が明確
  • 後発品はなし
  • 副作用の出血には注意する

目次

簡易添付文章

規格

2.5mg 5mg

適応

①非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制。
② 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制。

用法・用量

①通常、成人には1回5mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、体重、腎機能に応じて、アピキサバンとして1回2.5mg1日2回投与へ減量する。

ただし、80歳以上か≦60kgかSCr≧1.5mg/dLに2つ以上該当する人は出血のリスクが高く、本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、1回2.5mg1日2回経口投与する

②通常、成人には1回10mgを1日2回、7日間経口投与した後、1回5mgを1日2回経口投与する。

禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
  • 臨床的に問題となる出血症状のある患者[出血を助長するおそれがある]。
  • 血液凝固異常を有する肝疾患及び臨床的に重要な出血リスクを有する肝疾患患者[出血の危険性が増大するおそれがある]。
  • 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制〉非弁膜症性心房細動で腎不全(非弁膜症性心房細動でCLcr15mL/min未満)の患者。
  • 〈静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉静脈血栓塞栓症で重度腎障害(静脈血栓塞栓症でCLcr30mL/min未満)(深部静脈血栓症で重度腎障害(深部静脈血栓症でCLcr30mL/min未満)及び肺血栓塞栓症で重度腎障害(肺血栓塞栓症でCLcr30mL/min未満))の患者。

基本的な注意事項

  • 凝固能検査(プロトロンビン時間(PT)、国際標準比(INR)、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)等)は、本剤の抗凝固能をモニタリングする指標とはならないため、本剤投与中は出血や貧血等の徴候を十分に観察し、また、必要に応じて、血算値(ヘモグロビン値)、便潜血等の検査を実施し、急激なヘモグロビン値低下や血圧低下等の出血徴候を確認すること。臨床的に問題となる出血や貧血の徴候が認められた場合には、本剤の投与を中止し、出血の原因を確認すること。また、症状に応じて、適切な処置を行うこと。
  • 患者には、鼻出血、皮下出血、歯肉出血、血尿、喀血、吐血及び血便等、異常な出血の徴候が認められた場合、医師に連絡するよう指導すること。
  • 抗血小板薬2剤との併用時には、出血リスクが特に増大するおそれがあるため、本剤との併用についてはさらに慎重に検討し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ、これらの薬剤と併用すること。
  • ビタミンK拮抗剤(ワルファリン)から本剤へ切り替える際には、ビタミンK拮抗剤の投与を中止し、PT-INRが非弁膜症性心房細動患者では2.0未満、静脈血栓塞栓症患者では治療域の下限未満となってから本剤の投与を開始すること。
  • 患者の判断で本剤の服用を中止することのないよう十分な服薬指導をすること。本剤を服用し忘れた場合には、気づいたときにすぐに1回量を服用し、その後通常どおり1日2回服用するよう指導する(服用し忘れた場合でも一度に2回量を服用しないよう指導する)。

副作用

出血、皮下出血、味覚異常など。

高齢者

一般に腎機能が低下し本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。非弁膜症性心房細動患者に対して本剤を投与する場合、特に80歳以上の非弁膜症性心房細動患者に対しては、腎機能低下(血清クレアチニン1.5mg/dL以上)及び体重(60kg以下)に応じて本剤を減量すること。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

小児

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

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りこ
こんにちは。りこと言います。パート働いている2児のアラフォーワーママです🙋‍♀️ 毎日、食事を作る時間がない・・・と言うことで、「ホットクック」を購入!! 買ったからには使いこなしたい!と思い、ホットクックレシピを試行錯誤🌸 楽しく時短しています🎵よかったら参考にしてください(o^^o) よろしくお願いします🌼
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