おはにちわ、薬剤師ののまりこです。
今日はコレステロールを低下させるゼチーア錠の勉強をしようと思います。
ゼチーア錠は小腸コレステロールトランスポータ阻害薬と言われ、コレステロールの吸収阻害します。単独で使われることは少なく、スタチン系(クレストールやリピトールなど)の薬でコレステロールが低下しない時に併用で使われることが多いです。
目次
☆規格☆
10mg
☆適応☆
- 高コレステロール血症
- 家族性高コレステロール血症
- ホモ接合体性シトステロール血症
☆用法・用量☆
1回10mgを1日1回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
☆禁忌☆
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 本剤とHMG-CoA還元酵素阻害剤を併用する場合、重篤な肝機能障害のある患者。
☆基本的な注意☆
- あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分考慮すること。
- 甲状腺機能低下症、閉塞性胆のう胆道疾患、慢性腎不全、膵炎等の疾患の合併、血清脂質に悪影響を与える薬剤の服用等の二次的要因により高脂血症を呈している場合は、原疾患の治療、薬剤の切り替え等を可能な限り実施した上で本剤での治療を考慮すること。
- フィブラート系薬剤との併用に関しては、使用経験が限られているため、併用する場合は、胆石症などの副作用の発現に注意すること(フィブラート系薬剤では胆汁へのコレステロール排泄を増加させ、胆石形成がみられることがあり、本剤はイヌで胆のう胆汁中のコレステロール濃度の上昇が報告されている)。
- 投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。
☆併用注意薬☆
たくさんあるので添付文書を参照してください。
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00052867.pdf
☆副作用☆
- 下痢
- 吐き気
- 頭痛など
☆高齢者☆
特に記載なし。
☆妊婦☆
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。なお、妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対してHMG-CoA還元酵素阻害剤は、禁忌であるため、本剤とHMG-CoA還元酵素阻害剤の併用投与は行わないこと。
☆小児☆
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
☆感想☆
発売当初はたくさん処方がありました。が、近年はあまり使用されていない気がします。外来でも処方が少ないかな。この小腸コレステロールトランスポータ阻害薬はゼチーアしか種類がありません。
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