今日は『こむら返り』について勉強しようと思います(°▽°)
皆さん、眠っている時や激しい運動をしている時に突然足が攣ってしまい、痛みで動けなくなってしまった経験はありませんか??
一般的に、そのような症状を『こむら返り』と言います。
こむら返りは、脚のふくらはぎや大腿の筋肉が急に収縮して数秒〜数分間の間、痛みを生じることが特徴です。
発生する主な時間帯は、安静中や運動中〜後、夜間(安眠中)が多いことが知られており、夜間の生じた場合のこむら返りの後、持続的は痛みが生じ、その苦痛により睡眠障害が生じることもあります。

こむら返りってどうして起こるの??
こむら返りの主な原因は、日中の激しい運動や脱水、立ち仕事などの肉体的負担がかかることで痙攣や痛みを引き起こすとされていますが、いまだにはっきりした原因は解明されていません。
目次
こむら返りの種類
こむら返りには大きく2種類に分けられます
運動関係筋痙攣(EAMC)
この運動関係筋痙攣(EAMC)は、基礎疾患のない健康的な人で、運動中または運動直後に骨格筋痙攣が起こるタイプのこむら返りとされています。
EAMCの対策として、面白い調査があります。
運動後に水を摂取した群とOS-1などの電解質と糖分を含んだ経口補水液を摂取した群と、EAMCの起こりやすさを調べました。
結果、経口補水液を摂取すると、筋痙攣の感受性が上昇しEAMCが起こりにくくなりました。
なので、運動中は水やお茶ではなくOS-1などのスポーツ飲料のほうが良いでしょう。
しかし、どの程度の電解質や糖分を摂取すれば予防になるのか、どのタイミングで摂取するのが良いかなど細かい点はまだ分かっていません。
夜間下腿痙攣(NLC)
NLCは、睡眠関連下腿痙攣とも言われ最も影響を受ける部位はふくらはぎで、
- 仕事で長時間経っている
- 日中に大きな肉体的運動をする
などの身体活動によって誘発されます。
他にも、血液疾患・肝硬変・妊娠・血液透析などによっても誘発されます。

NLCの予防策ってあるのかな??
NLCの対策
①薬物療法
よく使われるのが漢方の『芍薬甘草湯』。適応は急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛、筋肉痛・関節痛、胃痛、腹痛です。まさしく、こむら返りの薬ですね。処方されているのをよく目にします。

話を聞くと、寝る前に予防として服用する人とと痛くなってから服用する人といます。どちらも効果あり。割と「効きました。」との声が多いです♫
他にも・・・ガバペンチン、マグネシウム、ビタミンE、Caブロッカーなど使用されることもあるようですが、あまり処方されているのを目にしません。もしこむら返りで困っていて、芍薬甘草湯の効果が得られない人は試してみるのも良いかと思います(°▽°)
②非薬物療法
- ストレッチ→必ずしも有効というエビデンスはないが、やると発症頻度や痛みの強さが減るという報告もあるため、提案の一つとして考えてもよい。
- 圧迫(弾性)ストッキング→圧迫ストッキングを使用することで、こむら返りの発症頻度が減ったと言う報告がある。こちらも提案の一つとして考えてもよい。
- 寝る前の水分補給
考察
以上こむら返りのあれこれを改めて勉強しました。高齢者の方はこむら返りで困っている人も少なくありません。正しい知識で、薬だけでなく非薬物療法にも目を向けて、総合的治療で予防に繋がればいいなと思います(*^▽^*)
参考:調剤と情報より
私は妊娠中、眠っているときによく足を攣ってました!